の一冊

               Livre de karo

                                 砂山にを絞りいる  増田まさみ

                    さくら砂 井上晴雄
                                                                   井上晴雄  

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                                増田まさみの句集『』―ゆうし―は白い表紙に黒い刷り。

                       ひとことひとことは透きとおりぎ澄まされていほど。                       


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                                       つばき03


                                      猫の眸に色なき椿落ちゆけり
 
                             春雷やの似合う人だった
                         
                ゆきやなぎ鞭打つほどのでなく                            まさみ

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                 ここにはきわめて個人的な関係、が詠われているのですが、

                      れた女性の言葉がいつもそうであるように、

                           まさみ句のには、深く広いシンパシー、への共有意識が流れています。
 
                   どうぞ、こんな風にも読んでみて・・・。


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                   おもかげのせればす桜貝    まさみ

                          桜貝とは、であるのかも知れません。


                                             127177666510116419492_2010_0420sapphire0021_convert_20170412222607.jpg
                                                                時空を超えて                              

              燃えさしのをくわえ鳥渡る  まさみ

     一本のをくわえて海を渡るのはimmigrants and refugees 移民や難民となった人たち。 彼等にあたたかく。 

                        かもめ


                  わけもなくいたらあかん凧  まさみ

                                          は孤児でしょうか。


                                                   ねこ少女5

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                                          josuikan


                     で見てでも見る揚雲雀   まさみ

                             此岸は、彼岸は。揚雲雀はどちらもっている。                               

                               
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                             花筏手のる方へ行ったきり   まさみ

                                          の行く方向をぶんでいるよう・・・。
                                  

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                      砂山にを絞りいる  増田まさみ

                           絞りだす色の絵具は、きっとわたしたちの可能性のこと。


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     の一冊

                de karo


                      笑い了えし体がの中  池田澄子
                     
                              さくら1
                                                          s-201502190040039322 (3)

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       言語のらかさとさが共存する池田澄子の句群。
 
               彼女の百句を選んだ『池田澄子句』をひもとけば、

                     さまざまな時代と表情の澄子像にめぐりうことができます。

 
                                                  縺・¢縺・廟convert_20170207194152

                       
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                               を奪われるのが表紙写真。

                                       澄子少女時代の雄姿、平均台上(?)のみごとなです。


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                             いけだ6
                                                              ドガ 『エトワール』

                             少女期に遭遇した戦争と近親の死。 人生の波浪に対する感受性のれ。  
                                                                                               
                    内面の振幅はしばしば身体のとなって句に現れます。

             微妙な一瞬を五七五に定着させているのもまた絶妙な感覚。

          
                 蒟蒻はにふるえて春の雪  澄子

                               ふるえているのは。そしてという言葉。


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                                              ウォルコウィッツ 『ダンス』                           

                                   

                         に春の夕べのハンドクリーム  澄子

                                    と心、どちらもしっとり濡れている。

                                            morelli1_convert_20170216221746.jpg
                                                           モナリザの手


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                          言う前にひらくすべりひゆ  澄子

                               思い切って何を語るのでしょうか。は言葉に先行しています。

                            
                                雎・衍隴湾ress_convert_20170217010811

                    
                      初恋のの永生き春満月  澄子

                           初恋の人はであったのか・・・せつないけれどるい。 

                                澄子はしさを隠しません。 でも、しさのまま詠いもしません。


                                ロダン ダンス
                                            ロダン 『ポーズ』 


                                                 豬懃伐貔・ュ神convert_20170216182745
                                                             s.hamada     

                                     
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                         かの中の空気の春たけなわ  澄子

                                           豊満な女性みたい。空気ももおいしそう。                                                                                                      
             
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                            クレー  『カラーワーク』
             
                             
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                             腐みつつ桃のをしていたり  澄子

                                  腐みやすい。桃もも。

                        
                                                 いけだ7 ミドリの衣装
                                                       ドガ 『緑のコスチューム』                                                  
                            
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                                  ドガ 『踊り子』 ブロンズ           
                
                                               いけだ5 (2)


                     笑い了えし体が桜の中   澄子  

                                 体の中もふぶきです。

                                    s-201502190040039322 (5)
                            
                                 いけだ9
                                            ドガ 『踊り子の素描 』    
                                                                                                                                                                                                             
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            の一冊

                      de karo


                     玉軒越せばもうられる 須田優子        『白炎』      
                                                            


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                   須田優子(1929~57)は、10年に満たない句歴の殆どを病床に過ごし、

                         珠玉の作品をして短い人生を終えたひと。

                                句集『白炎』は、没後刊行されたの著作です。


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              値切らず買いて淋しき働けず  26才

                    値切らず、働けず、否定と否定がしい。

                                   
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                                          月の木蓮となる逢はざれば   26才 

                        と読みます。
                                 
                 月と木蓮が白いであるという喩は目に新しいものではありません。

                     彼女がほんとうにを見ていたことは分ります。


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                                         熱にう寒卵のをつきほぐし  27才

                          母へ焼くふくらむの唄  26才

                              い黄色、るい黄色。


                                    卵


                              朧夜のの丈さにの黄  26才

                       こちらはかな黄色。


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                  作品のみと向き合い、ご本人とはれている方が・・・と常々思っているカロですが、

                  まっすぐな心情が語られる優子作品を読む時、

                  彼女の心拍ときを身に近々と感じざるを得ません。

                  どんなにきていたかったか・・・。

                  優子の句は、命ながらえて言葉をすことの幸運を、

                  わたしたちにえてくれるのです。


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                                  黒々と月明に咲き地の椿  26才

                            春愁や無傷のをふと憎む  27才

                    タンポポ発見を輪に少女坐る  26才


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                               玉軒越せばもうられる   27才

                          軒を越えていってしまった玉。れないで、と言っているよう。

                               ・・・、あなたの言葉を読んでいます!

                    1しゃぼんだま

                   
 

      の一冊

             L de karo
  
                           のあってはならず歯を磨く  岡村知昭

                                                                   『然るべく』

                       歯磨き マイナビニュース
                                                                mainabi news
                                      犬もるべく歯を磨く。   
                     


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                        岡村知昭句集 『るべく』 ダークホースか、サラブレッドか!?

                      岡村句には脈絡も理屈もありません。そこがです。どうぞ御堪能ください!


 
                           をふりかけにまで言われたり  

                                      男女平等に、るべくごはんにふりかけを。  


                                                         03_convert_20170103234540.jpg

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                       だから三階にはいない 

                                   シクラメンはるべく、B1か屋上温室に。


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                                                            pakutaso                                 

                              包帯を巻き直しとしまえん

                                     回転木馬にも、観覧車にも、るべく白い包帯を。


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                                                   enfant
                                                

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                         bokujo news

                                       雨音やを妻といたしたく

                                斜塔も妻も傾く時はるべく。


                                                  豁ッ逎ィ縺阪€€munesada_convert_20170103232200
                                                                     munesada                 
                                                                                
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                はありましたけど山眠る                   
                                          
                             くちびるは赤くるべく玉葱は白く。 

                                          へゆきふるまでの西部劇


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                         見てはならない冬の見なくては  
                                
                               冬虹見てみたい。できることならるべく・・・。
                                                                     

                                  歯磨き youぼうず
                                                                 you ボウズ
                                   ウーム、るべく転生しそう・・・。   

                      
                       


       の一冊

             de karo                 

                         永遠にの匂ひして鶴は  遠山陽子

                                                                   『弦』39号

               豌励∪縺舌l蠕堤┯譌・險・showa_convert_20170101170532
                                       気まぐれ徒然日記tshowa



                            『』は俳人遠山陽子個人誌。

                                 たてながの清楚な造り。

                                                    IMG_0033_convert_20170101153214.jpg


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                        あさよさをの匂ひの薬のむ  陽子

                                     を飲むことが、なんとエロティック。

  
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                         冬眠ののかたちを思ふ夜  陽子  
  
                                        こんなかたち?


                                              陋・€€繝・き繝ウ繧ソ_convert_20170101183630                          
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                                原節子 『白痴』


                                            原節子なし地をめて落椿  陽子

                              、きっと深ーい結びつきがあるのですね。
                           

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                           『』  39号ラインナップ

                 陽子作句 ・・・・・わが

                 越智洋・・・・・・・・まぼろしの  三橋敏雄研究  「たましひのまはりの山の蒼さかな 敏雄」

                 佐藤文香・・・・・・の悟空句会  陽子、文香、中村裕句会実況

                 陽子・・・・・・・・・・三橋敏雄を読む


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                                           折り返す電車はで草の花  佐藤文香


                        よりもアルミ柔らか花火の夜  中村裕


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                              あさよさをの匂ひの薬のむ  陽子
                                                    
                 電燈の紐ながく引く来るころ  陽子

                                   永遠にの匂ひして鶴は  陽子

                                      
                                   鶴と薬、鶴と紐、鶴と石鹸、陽子の見つけたが美しい。

                             鶴1