Chat du mois   今月の猫

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夏海をことばの如く引きし波 原コウ子

ねこ夏


私は朝早くから海にはいった。
砂の上に寝そべって、一つかみの砂を手ににぎり、指の間からやわらかい黄色の一すじのひものように流し落とした。それは時のように流れ過ぎて行くものに思えた。それはたわいのない考えだった。たわいのないことを考えるのはいい気持ちだった。夏だもの。
                              

ねこ海


私はベッドいっぱいに差し込んでいる暑い太陽の下で目をさまし、私がその中でもがいていた少し混乱した奇妙な夢から解放された。私は夢うつつの中で、しつこいこの暑さを手で払いのけようとし、それから、断念した。



ねこと海2


私は薄暗がりの中で、ベッドからずり落ちそうな格好で、目をさました。
口が重く、手足は不快に、じっとりと汗をかいてしびれていた。
太陽の光線がよろい戸のすきまからもれ入って、埃がぎっしりと列をなして上っていった。
私は起き上がりたくもなく、また床に入っていたくもなかった。

                                   「悲しみよこんにちは」 サガン


ねこと海3



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