saison de karo 34

ほととぎすほととぎすとて明けにけり 加賀千代女

ほととぎす 蕎麦ちょく



和子だって書けば書けるのにねえ。根気がないからいけません。むかし加賀の千代女が、はじめてお師匠さんのところへ俳句を教わりに行った時、まずほととぎすという題で作ってみよと言われ、早速さまざま作ってお師匠さんにお見せしたのだが、お師匠さんは、これでよろしいとは仰らなかった。それでね、千代女は一晩眠らずに考えて、ふと気が付いたら夜が明けていたので、何心なく、ほととぎす、ほととぎすとて明けにけり、と書いてお師匠さんにお見せしたら、千代女でかした!とはじめて褒められたそうじゃないか。


ほととぎす 飛ぶ



なにごとにも根気が必要です。と言って、お茶をひと口飲んで、こんどは低い声で、ほととぎす、ほととぎすとて明けにけり、と呟き、なるほどねえ、上手く作ったものだ、と自分ひとりで感心しておられます。

お母さん、私は千代女ではありません。・・・昨日私は、岩見先生に、こっそり手紙を出しました。七年前の天才少女をお忘れなく、と書きました。私は、いまに気が狂うのかもしれません。


岩見先生って誰? 
興味がおありの方は、太宰治の短編『千代女』をお読みください。   カロ

ほととぎす 花1

こっちは花のホトトギス

ほととぎす 山ほととぎす
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