saison de karo 32

馬の癖乗って覚えよ花ユッカ 中西夕紀

ユッカ4

「どうもありがとうございます。」
夫人は馬を受け取ってこう言った。令嬢は笑いながら溜息をついて、両手をあげて髪をうしろへ束ねるような仕草をした。眉がすこし濃く、眉と眉のあいだ、唇のまわりにも、蒲公英のわたのような生毛がある。

馬2




「これで安心!この馬とても意地がわるうございますの。いじめられどおしでございましたの。」
「癖がありますの?」
「癖って別に。ただ怠けて列を外れようとばかりいたしますのよ。みんなに追いつこうとするだけでくたくたよ。」

               三島由紀夫『遠乗会』

ユッカ3

スポンサーサイト
はじめまして from ovni | URL | 2011/05/30 Mon 21:08 [EDIT]
すてきなブログですね。
とくにわたしは中村苑子に興味があるので、
ずっと読ませていただいております。

今日の句はまた、なんともふしぎな魅力のあるおもしろい句ですね。

こちらはめったに更新されないのがさびしくもありますが(笑)。

応援しています。
ovniさま ありがとうございます from カロ | URL | 2011/05/31 Tue 12:40 [EDIT]
応援ありがとうございます。

ずっと読んでくださっている由、感激しています。

鉛筆を嚙めば木の香や梅雨ながし

中村苑子の梅雨の句です。

ovniさんがお元気で雨の季節を過ごされますように・・・。

                                   カロ

ADD COMMNET

title:

name:

mail:

url:

comment:

password:

TRAKBACK URL

RECEVED TRAKBACKS