歳時記
               saison de karo 1

                         林檎の木やまずいたきとき   寺山修司
                            

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                      まだあげ初めし
                          のもとに見えしとき
                                  前にさしたる花櫛の
                                      花あると思ひけり
                                                           島崎藤村  『
                 
                    
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                                 セザンヌ


                        がある描いてあるをたべる   種田山頭火

                                   いつもそばにいてくれる友人のようなやさしい果物、


                                201011180200304aa_(2)_convert_20171006162450.jpg
                                                           カラヴァッジョ  


          すほどしてをらず林檎むく   柴田佐知子

                                      愛の林檎はちょっと果実!? 


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                 いつも正次郎と同じ道を帰ってくる松沢君が、給食のを届けてくれた時、

               細君は買い物にでかけて留守であった。家にいたのは、で寝ている正次郎と、

             昼すぎに学校からってきた晴子のふたりだけであった。

               呼び鈴がったので、晴子が出てみると、松沢君がいた。

                                                             庄野潤三  『夕べの雲』


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                                                      モジリアニ


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            そっぽを向いて、目をさせている。

               藁半紙に包んだものをって出したので、

                  給食のか何かを届けてくれたのだと分かった。

                    どうもありがとう。 晴子はそれを受け取ると、

                        ちょっとっててね。 そう言って、台所へ引き返し、

                          冷蔵庫からを一個出して、紙に包んだ。


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                    やさしくき手をのべて
                            林檎をわれにあたへしは
                                     の秋の実に
                                            人恋ひ初めしはじめなり

                                                         『


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                         いつもこういう時に、細君が何かおにあげるので、

                     晴子もその通りにしたのである。

                         はい。  松沢君はの包みを貰うと、

                                またそっぽを向いて、目をさせている。

                         晴子に会うと、いつでもひどくれるのであった。


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                 学校から帰りがけ、向うからけてくる松沢君に会った。


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                         楽しそうに、をして駆けていたのに、

                               晴子に気がついたに、普通の歩きかたになった。

                         地面を見て、目をさせて歩いて来る。


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                                                           松本竣介

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                    あんまりずかしそうにしているので、すれちがう瞬間に、晴子が、さようなら、と言ったら、

                           ものすごいいきおいでっていった。

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                                                         石川昇治 

           
                 発想 
                                                       

                   も言わない松沢君に、晴子は口をきかせてみたくなり、

                       明日の時間割、?  書き方、持ってくる。

                  そう、書き方を持って行くのね。正次郎は風邪を引いてがあるの。

                     もしかするとも行けないかもしれないわ。

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                   松沢君は、やっぱりって、そっぽを向いている。

                     いのに、どうもありがとう。 じゃあ、さようなら。

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                        そう言うと、したような顔をして、出ていった。

                     晴子はいったん扉を閉めてから、松沢君がどうするだろうと思って、
                        
                         扉をめに開けて、外を覗いた。

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                                      安西水丸                                       

                      松沢君は前のを行ったり来たりしている。

                  立ち止まって、紙を開けてを見たり、石を拾って遠くへ投げたりしている。

                     しまいにのところへ行って、向こうを見ていたかと思うと、いなくなってしまった。

                                                     庄野潤三  『夕べの雲』

                       
                               松本竣介 (2)
                                                  松本竣介


                                    畑の樹の下に                             
                           おのづからなる細道は
                        が踏みそめしかたみぞと              
                 ひたまふこそこひしけれ
                                                                 『

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                                                          s ringonoki

                            林檎の木やまずいたきとき   寺山修司

                をだして逢いに行ったら・・・?
                            

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                        松沢くん、晴子姉さんにもらったのこと、ずっと憶えているかな? カロ


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夕べの雲 from 東美樹 | URL | 2017/10/20 Fri 16:22 [EDIT]
庄野潤三さんが引いてあって思わず!
主人から教えてもらって夫婦で庄野フリークで、生田のお山の庄野先生のお宅あたりをドライブして、想像を巡らせたりしたこともあります。先生が逝かれて家族のその後が読めず寂しいですね。
夕べの雲に・・。 from カロ | URL | 2017/10/20 Fri 16:34 [EDIT]
美樹さま
 ありがとうございます!
 フリークでいらしたとは・・。
 生田もここに書かれた頃はのどかだったようですね。
 わたしは初期の庄野作品「プールサイド小景」や「静物」も大好き!です。
                                      カロ

 

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