カロ歳時記
saison de karo 139
逢いたくて泣きたくて菜の花になる 田中信克

菜の花を詠む時、みんな人間のことを考えるのですね・・・。 カロ

菜の花が菜の花をはみ出してをり 五島高資
はみ出したのは言葉、生き方、感情・・・。

地球儀が夕日に染まり菜の花忌 曾根毅
司馬遼太郎の没日はまだ寒い2月ですが、菜の花とは作家らしい忌名。


ポンペイ 春の女神
菜の花のごときものかたはらに欲し 平井照敏
俳人が望んだのは女神か・・・やさしい人間か。

女手にかかり菜の花炒めかな 桑原三郎
うすーい塩味にちょっぴりお醤油。

E・レシピ

人の世をやさしと思ふ花菜漬 後藤比奈夫
最後はお茶漬けで〆る。

菜の花からなら停留所が見える 山本敏倖
その次の停留所も見えそうです。

男性による男性のため(?)の菜の花句七連発でした! カロ
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