saison de karo 11


川を見るバナヽの皮は手より落ち 高浜虚子


ばなな


私がまだ「プー子」のウエイトレスであった頃、バナナの花にであった。中央の大テーブルに、その頃お花を頼んでいた青山のどこだかいう店から、毎週すばらしいお花の数々が生けられていた。ものすごーく忙しいお店だったらね、お花なんてそうじっくり見ていられないはずだと思う。でもそのお店はその反対だったので、ウエイトレスは毎日、何時間もただそのテーブルの上の花と見つめ合うことになる。
そんなある日、バナナがやってきた。とにかく巨大な花だった。・・・・
それは、そこにあるでっかい花びんに、なんとダイナミックに一輪ざしであった。・・・
あんなに大きく変なものがこの世にあるなんてそれだけでも嬉しい。葉も、茎もかっこいい。
           吉本ばなな 『バナナの秘密』


banan.jpg



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