今月の    Chat du mois
        
          のねこ Chat septembre


                                 秋めくと猫に眉毛を描く女    飯田綾子


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                 薄いのワンピースを着たと、

                      のリボンの飾りがついたわら帽をかぶった叔母は、

                           車の後部座席に正坐して、何かれ物はないかと話し合っていた。

                                                       宮本輝  『


               
                    ねこ 眉あ                                           


                                  ねこ 秋2


             ねこ 眉6



                             「もうええわ。らんもんがあったら、向こうで買うたらええねんやさかい」


                           そので夏を過ごすことになったのは、

                 私が前の年に結核にかかったからだった。

                 

                             「ごはんごしらえをする者がおらんと、生活でけへんがな。

                          ・・・・せっかく行くんやから、とめさんもてあげよか。」

              
                          はそう言うと、すぐに叔母に電話をかけた。叔母は亡くなったの妹だ。

                              一人暮らしの叔母は大喜びで誘いに応じた。



                                  ねこ 秋3


       
                     車の中で、と叔母は昔の話ばかりしていた。

                               運転席でふたりの話を聞きながら、

                          今まで誰にも話さなかった事柄を、

                         が何の屈託もなく口にしているのをに感じていた。

                        は私が高校生のころ、自殺を図ったことがあった。


                                                            ねこ 眉8


                 「おちゃんはよそにをつくっておらんようになってしまうし、

                 商売はあかんようになるし、

                 毎日借金取りは来るし、

                 ええい、もうんでしもたれと思てん」



                                まゆ



                                             neko.jpg


                                                        ねこ 秋1
                                                                  


                         「東難波で降りたら、バス停の前に食堂があって、

                            そや、ぬ前に何かおいしい物を食べとこ、

                               うな丼を注文して、お酒も一本たのんだんや」

                                  は両手で口を押さえて笑った。


                                                                  ねこ 眉01



                 「を飲んだ瞬間、どんなことを考えた?」

                 「何にも考えへんかった。しばらく横になっているうちにってしもた」



                                  ねこ 眉04




                 私たちが借りた家は、を百メートルばかり行ったところにあった。

                 鬱蒼とした木々に囲まれたの平屋だった。


                 は持ってきた荷物の整理を始めたが、

                 突然っと声をあげて私を見た。


                                                   ねこ 眉10



                              「を忘れてきてしもた」

                              「?」



                               ねこ 眉1


                                                      ねこ 眉1

                                  「どないしよう、あれがないとるねん・・・

                                      駅の近くに品店はないやろか

                                  今から買いにいくから、車に乗せてえな」

                                            私とはまた車で駅前まで行った。


                                  ねこ 眉00



                ちょうど駅の前に屋があり、化粧品メーカーの小さな看板に灯が入っていた。

                食堂や洋品店らしきものが見えていたが、

                にかすんで人の姿は見えなかった。



                                が寝る前にを塗るようになったのは、ここ一、二年のことだった。


                                                ねこ 眉9



                頭髪は黒くめていたが・・・・・

                寝床にはいる時、布団の上にして、

                念入りにを塗るのである。


                その訳を聴いても、はただ照れくさそうにうだけで、何もえなかった。

                                                              宮本輝 『


          ねこ 眉い

                                         
                                                ねこ 眉2
                       
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