カロ歳時記

 saison de karo 93

                      指に移る切符のインク雁帰る  川島謙一               

        
             自由1

         


                久しぶりに新幹線の切符を買いに

                ぶらぶら駅まで出かけたが

                希望する日の指定席は売り切れなので

                自由席を求めた

                                            暮尾淳  『自由席』





                    自由5



                        自由席とはいっても

                        満席の場合には

                        立ちんぼで行く自由だが



                         東京駅2



               

           自由12これ                       



                    自由10




          自由9




                        制限なしのなど

                        この世にはないことを知ったのは

                        広い空を自在に飛ぶ鳥も
   
                        に降りると重たげに歩く

                        その心もとない姿を見ながら

                        人気のない海辺

                        り考えた十五のときで




                             自由2

                  




               自由13





                しかやりたくないことは

                               できるだけしないできよう




                      自由3




                     そんなちっぽけな自由

                     次第に失職や世間の目にえて

                     貫くことはできなかった




              自由1




                      指定の上にはグリーン席がある

                      つましい生活の習いで

                      そのことを亡失していたおれは


                      翌日また駅にでかけ金を払い

                      自由席を手放した


                                                  『自由席』





                   自由5






 
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