saison de karo 60

鰯雲人を赦すに時かけて 九牛なみ

東京鰯雲



死の数日前、ネルリは言った。

形見にこれを残してゆくわ。十字架とお守りよ。・・・・・

母さんが死ぬ前に書いた手紙も入っている。あのひとへの手紙よ。手紙をもって、あのひとのところへ行きなさいって、母さんは言ってた。私は行かなかった。


あのひとのところへ行って、私は死んだけれど、あのひとを赦さなかったって、言ってほしいの。
私がこのあいだ聖書を読んだことも言ってね。聖書には、
汝の敵を赦せって書いてあった。それを読んだけど、私はあのひとを赦さないのよ。・・・・・



鰯雲3





ネルリは某公爵の娘だが、母と共に捨てられる。母娘は困苦を舐め、母は死に、ネルリは売られる。
ふとしたことから、代書屋の青年、医師等善意の人々に助けられるが、
父親に会うことを拒んだまま、病み、死んでゆく。
                           

                            ドストエフスキー『虐げられた人々』



鰯雲1





55.jpg






鰯雲



鰯雲5





鰯雲2


スポンサーサイト

ADD COMMNET

title:

name:

mail:

url:

comment:

password:

TRAKBACK URL

RECEVED TRAKBACKS