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       の一冊
              livre de karo

                              理由もないが踏みつぶす  赤石忍

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                                           1小 (4)

                     の花る堕天使の裸体絵図     忍
                いたします。 天使

                           1小 (2)  kirin1.png  1小

                                                の花話の腰をるキリン
                                                              すみません。 キリン

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               さんは長年のキャリアを持つ編集者。 のため、男性です。

                  この度上梓された俳句とエッセーの素敵なコラボ、『にとっての』。

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        石川くんとはか? 読者をそそる題名はどこから来ているのでしょうか? それはともかく(と、勿体つけて)、

                    句は理屈抜きに面白い。 そしていつまでも心に残ります。 
                   beans_soramame_13810-300x225 (2)tbu 50856277sypou.jpg

                         を飛ばす地球は爆裂す
                             ソラマメでるたびに爆裂しそうです。
 
                                         に地球丸めて花祭  
                                、地球はぐちゃぐちゃに。             

                                         requestreduce (2)syou     

             編集者生活で鍛え抜かれた文章のえは・・・爆笑また。そしてときどき。 

                      ちょっぴりごしましょう。

                         home,s
                                                    homes


   東京に出てきたばかりの頃、知人に「で会おう」と言われ、 「そのラーメン屋、どこにあるの」と聞いて笑われた。

              その連想はたぶん、幼い頃、漫画で読んだ「王貞治物語」に起因しているのだろう。
    
                    王選手の実家は、中華料理店「」。 

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            そう言えば、「東急ハンズ」という店の名も、 「」と間違えたような気もする。

          昔、会社にいた先輩のKさん、・・・新宿のジンギスカン店で肉をたらふく食おうという催しの時だったと思う。

            さんざん飲み食いした後、彼の言った一言。 牛肉はうまいなあ。 

                                                                 赤石忍 「勘違い」
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                                            ホームラン!
           IMG_3585 (2)                     

                                          い頃は童謡の歌詞のい。

                               naihu (3) usagisyou.jpg naihu (2)

          「」の一番、「兎追いし彼の山」。 これを「兎の山」と連想する子供も多く、

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                   友人は二番の「恙なしや友垣」をどんなかと思っていたそうだし、

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          或る人は『浦島太郎』の「帰って見ればこは如何に」を「」とずっとイメージしていたと言う。

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            私も、故さんの句 「相沢も児童合唱団」が句会に出た時、

          「相沢も」と読んで天に入れたが、「相沢もいた」で切れると知って、思わず赤面した。

                                                                赤石忍  「勘違い」
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                                       天上の空も夏空、くん  忍

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                 ピエロ・デラ・フランチェスカ(1416?~92) キリスト生誕の天使たち National Gallery

                   『にとってのくん

             この題名は、早世の画家(1946~1985)の代表連作、

                   「私にとっての」からきています。

                     イタリアルネッサンスの世界に傾倒した有元利夫。

            ことに彼がせられたのが、強い造形のフレスコ画を遺したピエロ・デラ・フランチェスカです。

   有元さんは天才と言われていますが、生前少しだけお話したことのあるカロにとっては、むしろ地味なの人でした。

                     1976ラルゴ
                                              有元利夫 「ラルゴ」 美術出版社画集より  

           前期イタリアルネッサンスの持つアカデミックな美しさを現代にさせようという試みは、

                               有元さんの死で途切れてしまいます。   カロ

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    のタイトルは、・・・画家有元利夫の連作「私にとっての」の模倣である。 

                         極私的といいうほど大それた意味合いはないが、

           実態が在りそうで希薄な、としている仮定の存在に近いくんを、

                 詠むそして記す、私だけの対象として求めた。それはまさに平面的であり、

                          とても俳句的な感じがしたからである。
                                                            赤石忍  あとがきに代えて  
                                1小 (2) 
                     
                                  くんは比喩である

                     はタリラリランですくん

                                かつて人はだったというくん
             1小 (4)                         

                      な赤石さんは寓話のような書き方しかしていませんが、

     くんは大切な友人、見がちで、いつかすばらしい小説を書くのだ、と言いつつ、早く亡くなられた人のようです。

           これから、という時に逝かれた有元さんと石川さんが、赤石さんの中でなっているのでは?
                                                                          カロ                              
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                                有元利夫 陶人形  美術出版社             

               、楽しく沁みる俳句をさらに・・・。

                  雲はかぶべくしてかびけり 
                              ルネッサンスのが見えます。

                           1979思い出を運ぶ人 美術出版社
                                                有元利夫 「思い出を運ぶ人」1979 美術出版社     
       
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                               諏訪さん4 (2)小 animal_dachou1.jpg 151-thumb-140x140-214小さい

                ぼこりは眼鏡をかけたまま
                         忍さんも眼鏡をかけておられます。 春の埃の中の駝鳥は忍さんに思われて。  


                            半熟のは青き手榴弾
                      半熟のレモンはどんなに美味しいでしょう。 

        remon12.jpg れもんちゃん remon12.jpg
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                    犬掻きでるつもりか、オイ!
                             犬掻きで世間を渡るの、とっても楽しそう。
                                151-thumb-140x140-214小さい
                                      春今日もるく引き篭り
                                         暗く引き篭もるより良いですネ。 
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                                 理由もないが踏みつぶす  赤石忍
                                                みたい。                                

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                                 はすぐそこ!  カロ                           
                                                   151-thumb-140x140-214小さい (3)
          
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  の一冊
         livre de karo                                 
                               に読む汝や母系の   伊丹三樹彦               

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                                                     伊丹三樹彦句集 『』      


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                                                     ルノアール                           

                           小学校へ上がったばかりの、冬のだった。

            うち中ってお出掛けというので、私ははしゃいでいた。・・・の服を着られるのも嬉しかった。

         121208msyou.jpg ぞうりsyou onnnanokokutu1.png kutusyou.png 

    玄関にうち中のをならべた。 父の靴のりは母の草履で、分厚いコルクの上に畳面がのっていた。

          玄関の正面には帽子掛けがあり、私のグレイのフェルトに黄色のリボンのと、

      弟の黒い帽子、父の中折れが並んでいた。 が届かないので私は何度も飛び上がり、帽子をとろうとした。 

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    やっと手が届いたと思った途端、帽子掛けが外れて落ち、私のを切った。 それから後は全くにない。

                   こういう場合、父はするたちなので、おそらく母に八つ当たりして、

       私を医者に担ぎこみ、その夜のお出掛けはになったにちがいないのだが・・・。
                                                               向田邦子  「

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                   さんは1920年の生まれ。 来年2月で歳になられます。

             指にあまる句集をお持ちですが、このたび刊行された『』は、

                 長年の句歴のそれぞれの時代から作品がされて、

             三樹彦俳句をできるスケールの大きなものとなっています。

                    IMG_3545 (2)

                、之を父母に受く。敢て毀傷せざるは、孝の始めなり。                                          
                                                             『孝経』  孔子の言葉

        子どもの身体はお父さんお母さんにとって大事なもの。 自分でも大切にしましょうネ、 と言えば現代的でしょうか。

                  生後すぐに母親とれ、めぐまれた中にも孤独に育ったという伊丹さんの場合、

                          血縁への憧れとしみを表した言葉なのかも知れません。

              そして、作品のなかでは、それが、三人のさんへの愛情として表現されてもいるようです。

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                    三女得て かせて  を鷲摑み  三樹彦
                           
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            には啓子、夏子、凪子さんの三女がある。
         
              長女啓子さんの生まれた当時〈子の口泡ふつふつ春の昼〉と詠って以来、

                 数多くの吾子俳句が発表されている。

                    子を夜酔余の顔寄せて

                       けば子が首に手を纒く 野中

          ・・・こうした親子関係も、娘たちの成長に従い、次第に形を変え、遂にはつぎつぎと嫁がせて、

                 今掴めるものは手元に残った、この一顆である。

                             『鑑賞「身体髪膚」「続身体髪膚」 -伊丹三樹彦の自詠像を求めて-』

                                       同集に収められた愛弟子森洋彦さんの三樹彦鑑賞より
             
                     1_thumdaityuusyou.jpg 1_thumdaityuu.jpg 1_thumdai.jpg             

                    父も母も、傷なく育てようと随分細かく気を配ってくれた。

                       それでも、子供はいもかけないところで、すりむいたりこぶをつくったりした。

                                                  向田邦子  「身体髪膚」
                         コンと6
                             向田邦子

                 作家(1929~81)は、弟をはさんで姉妹の長女。

                    戦争中少女期を送った彼女にとっても、身体髪膚という言葉はしいものでした。

               向田さんのお父さんは、いわゆる未婚の母の子供としてを重ねて育ちました。 

                       勤めた保険会社で、会社始まって以来の大出世と言われる栄達を遂げた父は、

        最初の子供である向田さんをに、そして熱烈に愛してくれました。

              生涯独身であった作家は、お父さんのをいつも胸の底に持ち続けていたようです。
       
                f0746b32363a8730c95ba2bbd8e77ea3 (2)syou               
                    乾いては濡れ   三樹彦  
                         三人姉妹のらしさ、そして無季の強さ。 

                                          IMG_1945 (3)        

                 の妹も、顔に小さな傷をしたことがあった。

            祖母が亡くなってすぐの法事の時だったと思う。 い妹が坊さんのお経をおかしがって、

        笑ったりするので、をあてがわれ、庭でひとりで遊んでいた。
                                                         「身体髪膚」


                                                 M.jpg  

                                     kunikosan.jpg 

    俵屋宗達 松養源院小      
                                       俵屋宗達


           ちょうどこの日、庭師が入り、の木の手入れをしていたのだが、妹が脚立に寄りかかったのか、

                 庭師が上から植木鋏を落としてしまい、妹のをかすめたのである。

                                  ikoyonet.jpg                                         
                
                       妹のき声で、親戚一同が総立ちになった。

              だ! をやられたぞ!

                仁王立ちになって叫ぶ父をき飛ばすように、母が足袋はだしで飛び出して、

                妹を抱きにすると、物も言わずに、隣りの外科医院へ駆け込んだ。
 
                                                    向田邦子  「

                     お姉さんも妹さんも、怪我はたいしたことありませんでした。 かった!

                             1_thumdaityuusyou.jpg

                                      では、句集『身体髪膚』から、の句を・・・。

                               眼は眼 蟬鳴く朝 
                   すきとおるような赤子の。 なぜかしくなる句。

                          畔の子のる一列はたしか                   

                              IMG_0011.jpg

                  かぜの子を眺めおり目めて                          

           くや刈田となりてすぐ
                         子どもと自然は。 自然は子どものためにあるのですね。


               img_13 (2)kore             

                      の土足を見んと車席攀づ
                  子どもとのが、かけがえのない時間として刻まれています。

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                 に読む汝や母系の   伊丹三樹彦 
                                     長い睫毛は、奥様さんから、お嬢さんたちへ・・・。  

       イルステズ
                                            イルステズ

                             
               印象い句を・・。       

                        この世のを見て来ての 
                                    鳥、そしてのこと・・・。
                                              何千羽いても 羽の

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              窓の冷えに 額あて える

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                             ムンクが描いたロダンの考える人 ロダン美術館の庭園

                                        える人に及ばぬ 

   
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                       先生 ありがとうございました。  いつまでもお元気で!  カロ

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