の一冊
                livre de karo                


                  れし日も白梅けてゐたりしか  吉村毬子


                           梅5

            梅scontent小
                           俳人の季節にれました。

                       今年、吉村さんはその日をえることはありませんでした。

                     昨年7月に逝去。 療養中でした。

                        数年前、吉村さんが著作を送ってくれて以来、

                           わたしと彼女はの書簡のやり取りを続けてきました。

                        好きな作品がかさなり、彼女のなことばは、

                           わたしをはげましてくれました。                  カロ


               梅11
                                                      吉村毬子 『手毬唄』
           

                     の梅 と真水に還る  吉村毬子

                                        まだ五十代。 こんなに早く・・・。 惜語は尽きません。


                                     梅2        


                       虚空にての二月十五日           毬子
                           
                            のものらに抱かれ流し雛

                                     指切りのかなや鳥雲や

                                                  
               梅yokohamano


                               の中で土のを聴いてゐた   毬子

                          鳥や雲をして雲になる

                水鳥のる手毬唄  


                               二月9
           

                    感覚的で緩みのない言葉、句はうつくしく、ふかく、そして、どこか淋しかった。


             梅10



             梅のに梅の花咲くをまことに知るはたはやすからず   岡本かの子


                熱海から武蔵野へ帰って来てから二月の末にが降った。

           雪はただいのよ。 熱海のとおんなじに白いのよ、けど積るとそれが白いままにるのよ。
 
       白いいろ、白いものはただ。 白ばら、白百合、白壁、白鳥。 紅いものには紅百合、紅ばら、紅珊瑚・・・。

                                                                   岡本かの子 『明暗』

 
                 ピアノ5


              の短編小説「」で、雪や梅の白、ばらの紅を語る妻。 彼女の夫は目が見えません。

                     外界の色を伝える妻へ、夫はしい表情を向けます。

                                           la naige en poems2 

                は視力をはさんで異なる世界に在ることに悩みますが、

                     やがて、互いを互いのままにけ入れ、

                           妻の信頼は、夫の音楽の才能を開かせます。

               
                    梅3小

             の樹にの花咲くをまことに知るはたはやすからず     かの子


                       とは運命のことか。
                      
                     の花がの花である〈ことわり〉を知ることは、

                 自他が認め合い、することへつながってゆくのでしょう。                
                                                                           カロ               

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                                                                       尾形光琳        

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               へ、女性俳人たちの、そしての句も・・・。
                             
                    梅1
                                    吉村さんと同年代の女流が、最近送ってくださったポストカード。 福田平八郎画


                        つめたき石に腰かけて  池谷秀子 
          。 たい。 端正な音韻と切れ。 女性の献身とプライドが句に両存しています。

                                                                               
                              梅7
                   

                             白梅のかゞよひふかくこゝろ   桂信子
                  春にんじて咲く梅。 的な詠み手であった信子が感じ取った明るい予兆のなかの



            夕空のるばかり梅咲けり  金田咲子
                                 え入るとは、なんとかでしいフレーズでしょう。


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             乳房はか白梅か   栗林千津
                                     も欲望もことばも、闇の中で白くえています。 

                     
                        夜は白梅の香を放つ  山﨑百花 
                                           白梅のは、天女の手から生まれてくるよう。


                                                 a2c58a8d4a13c60a952b5a42bfe095e4.jpg
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                      梅4


                                の人となる一本の見て  手塚美佐
                                               野に立つ梅は・・・きっとちゃん。



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                                                      尾形光琳 『紅白梅図屏風』


               紅梅の咲き白梅を   野澤節子 
             紅梅と白梅は並んでいてもいのですね。 作者もこの屏風を思い浮かべていたのでは?
                            

                     梅8

                                          梅9 (2)
               

                  白梅の一枝のれて変る   工藤たみ江
                           女性のエポックメーキングなが世界を変えることみたい。


                              梅6
                                                     白梅のつぼみは萼の紅とともに。

 
                         れし日も白梅けてゐたりしか  吉村毬子
                           吉村さんのことばは、いつもわたしとです。

                                                                            
                                             梅12

                                    梅scontentsyo

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