歳時記
                 saison de karo


                   わが夏帽どこまで転べども  寺山修司


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                             外では帽子をかぶることにしている。 

                       は暖かいし、は直射日光をふせぐ。

                             雨の時の代わりになる。

                       メガネは濡れず、小雨なら雨をじなくてすむ。

                            どういうわけか、高価なものほどく紛失する。

                                                        水木しげる  「帽子の


                                          Amedeo-Modigliani-Portrait-of-a-Man-with-Hat-500x375_convert_20170628011308.jpg
                                                            モジリアニ      

                        コエリョ
                                   コエリョ                           
                                          

                       電車のに忘れるとか、なにかの会場にかぶってゆくと、

                            ず忘れてかえる。
                                帽子1

                           は一番安い帽子をバーゲンで300円で買ってきた。

                       みるからに安いとした帽子だった。

                  これなら忘れても少しもしくない。

                        初めから、忘れることを?された帽子だった。                                                 


                            蟶ス蟄撰シ・(2)_convert_20170621182156
                                               ピサロ      
                          

                                 二年たったが、帽子は的になくならなかった。

                            きたなくなっても、は、今までの帽子なら洗濯したが、

                      その帽子は洗濯もしない。したがってきたないので、

                  ぼくは何度もてようとしたが、いずれ忘れるのは時間の問題だろうと、

               ほったらかしにしておいた。

                      しかし、その帽子にり、忘れない。  


                       マグリット1
                              マグリット               

                                             gogh303_convert_20170622210935.jpg
                                                                  ゴッホ 

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                                      キルヒナー


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                      のあついときに、わざと本屋に忘れたふりをして置いてきた。

                      するとあくる日、本屋を訪れると、

                      もしやの御帽子では・・・といったあんばいで、

                      万事うまくゆかない。

                                             蟶ス蟄撰シ廟convert_20170621182216
                                                                    ルノアール 


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              のことだった。

                   ぼくが橋をわたっていると、強い風が吹いてきた。


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                      と思う間に、帽子は川の中にちてしまった。

                         ぼくは川面を見なかった。に、運命の日がきたのだと思った。


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                                                   菴占陸蠢濶ッ_convert_20170710195322
                                                                       佐藤忠良                                                                                                            

                                         しかし、あくる日、が来て、

                                    お名前が書いてあったものですから・・・。と、

                              の帽子を渡された時は、

                         だめだ、と思った。


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                                                               フェルメール


                   今日も、喫茶店で帽子をれたら、

                、御帽子が・・・と編集者に注意された。

           これは編集者が注意したのではなく、

        が注意させたのだ。

                                                         「帽子の」                     
                                                                             
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            の一冊
                   de karo
       

                   に電流かよひゐはせぬか  三橋鷹女


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                   三橋鷹女(1899~1972)は生涯を守って言葉を追い続けた女性。


                       鞦韆はぐべし愛はふべし


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                               白露やんでゆく日も締めて

                       この樹登らばとなるべし夕紅葉 
                                         
                                     既に人口に膾炙した多くの句で知られています。


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        三宅やよいの『への』・・・やよいさんと一緒に鷹女へ向かって旅しているような気持ちになれる

                 
                                    繧ェ繧ュ繝シ繝包シ托シ假シ假シ暦ス橸シ托シ呻シ假シ・(2)_convert_20170623131137
                                                    オキーフ                

                                                          d9ce9a9c5ef31b309f8454499eedcae3.jpg
                                         鷹女 若き日。 この写真はいくらかおとなしそうな感じ。


                夏痩せてひなものはひなり  鷹女


                      結社にも属さず、師も持たない鷹女はだった。

                      俳句は座の文芸と呼ばれるぐらいであるからで作り続けるのは困難が伴う。

                      二十年以上に俳句を続けてきた鷹女にも

                      そのくらいのことはわかっていただろう。当時の鷹女に尋ねたなら、

                      「入りたい結社、つきたい師がのです」と

                      当然な言葉が返ってきそうな気がする。 

                                                  三宅やよい  『への』                                 

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                      晩年。きびしくまっすぐな視線。 「、この句!?」とか・・。                 


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                                                             ルドン  

                 鷹女はしい人でした。その生涯を追うことは簡単ではありません。

                           さんは、冷静な言葉をねて稀代の女流に迫ります。

                     ここには、本当に鷹女がいていたであろうや信念が、

              えめに、そして自信に満ちた筆致で描き出されています。              カロ
      

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                               アジサカコウジ (2)                                                        
                                                    アジサカコウジ

                         
                      風鈴のにひびくのよ  鷹女


                                       furin (2)

                 
                   鷹女は自身の情や覚を、相対化しない。

                         彼女にとって自分がに感受したことは絶対である。  
               
                                                          『への旅』

                         オキーフ2
                                          オキーフ

                 葡萄ぐらぐらぐらぐらす  鷹女


                                          cgatag-00014256_convert_20170623171614.jpg


                                   巻貝死すあまたのを巻きのこし  鷹女


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                                              柳谷洋子  
                  
 
                                           小説のりより虫鳴き  鷹女

                         し蝶自殺かも知れず  鷹女


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                                    藤島武二
                                                     
                   れ多くて鷹女句にはコメントできず。 後はさんに任せて・・・。  カロ
      
                                                  
                        秋風のくとてゆき口紅を  鷹女

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                    は逃げ道を用意しようとしなかった。 
                                                三宅やよい 『への旅』 💜
               

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