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       歳時記
          saison de karo  

                   食べさしでれたお   SPS700

                        人形9
                                
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        る時、大阪行の急行ので、晩飯を食べていた。

         四人掛けのテーブルに、私はで座っていたが、やがて、前の座席に、

           六十格好の、上品なが腰を下ろした。

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      の方は、小脇に何かえてはいって来て、私の向いの席に着いたのだが、

      の蔭から現れたのは、横抱きにされた、おやと思う程大きなであった。

                                 小林秀雄  『人形』
                                         
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      人形は、背広を着、ネクタイをしめ、外套を羽織って、を被っていた。

        何かの拍子に人形は帽子をとした。夫は床から帽子をい上げ、

        私と眼が合うと、ちょっと会釈して、それは、子供連れで、とでも言いたげであった。

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                        もはや、明らかなことである。

            人形はに違いない。

            一人息子はで死んだのであろうか。

         夫は妻の乱心をめるために、彼女に人形をあてがった。

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         夫は旅慣れた様子でに何かと注文していたが、

           今は、おだやかな貌でを飲んでいる。

      妻は、はこばれたを一匙すくっては、まず人形の口元へ持って行き、

                   自分の口に入れる。それを繰り返している。

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            私は、手元に引き寄せていたバタ皿から、バタを取って、彼女のパン皿の上にせた。

           彼女はにかまけていて、気が附かない。

          「これは。」と夫が代りにを言った。

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           大学生かと思われるさんが、私の隣りに来て坐った。

          彼女は、一目で事をり、

        この不思議なに、に順応したようであった。

                私は、彼女が、私のまで見てしまったとさえ思った。

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         人形6

             細君の食事は、やっとスープが終ったところである。

   もしかしたら、彼女はまったくなのかも知れない。

       とすれば、ここまで来るのに、周囲の好奇心とずい分戦わねばならなかったろう。

     それほど、彼女のしみはいのか。

       会食は、極くあたりまえに、かに、やかにった。

                            『人形』

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             食べさしでの汚れたお   SPS700 

   あるサイトに、このな名前の質問者から、
 
              「これは俳句だと云えますか?」という質問があり、

        このが書かれていました。

        様々ながあり、みなさん真面目な答え方で、概ね「俳句ではないのでは?」という意見。

              私はだと思うのですが・・・。
                                   カロ
                                           
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      その猫と出会ったのは、僕が書いた小説がきっかけだった。

         フランスのことを書いた小説なのだが、なにぶん外国のことで、

        うまく書けているかどうか、どうももとなかった。

            そんなわけで、友人ので、フランス生まれの猫に会い、

        彼女に僕の小説を読んでもらうことになったわけだ。
                           
             ねこリーディングキャット2
                      
    、どうでした と僕はおそるおそる尋ねた。

                               笠井潔 『愛の生活』

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              猫は、のおおきな目で僕を見上げ、

             思わずさわりたくなるようなな口ひげをとふるわせてから、

                 こう言った。

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                     s.ichikawa                         

              どうしてあなたの小説には猫が出てこないの。

     頭のいいと、頭のいいは、

             人間でなく猫でなければならないはずよ。
                                 
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        僕たちが話していたのは、ビルの四階にある小奇麗な、小さな酒場だった。

          僕はの水割りを飲み、

          猫は繊細な絵模様のある、小さな皿のなかの奇妙な

           オリーブ・オイルに数滴のを垂らしたカクテルを、

         と舌の先で舐めた。

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            猫はもっとたくさんのことを言った。

           たとえばの問題だ。ル・クレジオ以降の小説は、

        地上二十センチの視点で世界を描かねばなのだ、と主張するのである。

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            僕はサルトルのモーリヤック批判を持ち出して必死のを試みたが、

       世界は猫の目から描かれるべきだという理論はで、

             僕の反論はあまり説得力がなかった。

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    が体中にまわりはじめると、

                   しゃべるのが面倒になる。

                       しかし、相手とコミュニケーションしたいという深い欲求は、

        ますますえ上がる。

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                     僕は、猫の金色の目をじっと覗き込んだ。

   きらきら光る眼が、冷たく、しかもい込むように僕を見返している。

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                 そっと、テーブルの下からを伸ばし、

                 僕は猫のあごの下をとなでた。

          

              猫は官能的な鳴き声で応じるのだ。そう、僕とじ気持ちなんだ。

         ねえ、外によう。
                                                             
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  ・・・ こうして、僕は猫とすようになった。

                              『愛の生活』

      ? たしかに猫のお話しですよね・・・。  カロ

                       たいへんねこ

                                                    
 
    歳時記
         saison de karo 

                      さ手とかつないでみませんか 工藤惠   

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                          浜口陽三 ふたつのさくらんぼ  
                                                                       
 さくらんぼがあるからくなる 宇都宮滴水        
     そうか・・・。です。   

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             購うて待つことあるごとし  内田美紗
                待つことがあるって、とってもい・・・。

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           走れないと泣くよさくらんぼ  工藤惠 
     6月13日は。『走れメロス』の作者太宰治の忌日。

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       栗原一郎 さくらんぼ                                 

                         恋人はめんどうな人 畑耕一 
              よっぽどワガママなのか、そしてそこがきなのか。

    さくらんぼ 黒いさくらんぼ
         浜口陽三 黒いさくらんぼ

                       持てきしひとにその後逢はず  大野林火
                  とったらよろこんだかも知れません・・・ね。

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                       浜口陽三  さくらんぼ   

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      つてゐるさくらんぼれてゐる  山頭火
             破綻と漂白の俳人、山頭火がっていたのは、やさしい人か、
         それともらかな死か。

                       さくらんぼ ボナール
                     ボナール サクランボ

                  さ手とかつないでみませんか 工藤惠  
    く瑞々しい作者。 「とか」がかせます。 
                                     
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                                     工藤惠  『雲ぷかり』    

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