歳時記
                saison de karo  


                       食べさしでれたお   SPS700


                                  人形9


                                
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                る時、大阪行の急行ので、晩飯を食べていた。

                四人掛けのテーブルに、私はで座っていたが、やがて、前の座席に、

                六十格好の、上品なが腰を下ろした。


                                     人形1 (2)


                の方は、小脇に何かえてはいって来て、私の向いの席に着いたのだが、

                の蔭から現れたのは、横抱きにされた、おやと思う程大きなであった。

                                                                小林秀雄  『人形』

                                         
               人形10
                            

         人形は、背広を着、ネクタイをしめ、外套を羽織って、を被っていた。

              何かの拍子に人形は帽子をとした。夫は床から帽子をい上げ、

                  私と眼が合うと、ちょっと会釈して、それは、子供連れで、とでも言いたげであった。


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                                           もはや、明らかなことである。

                                      人形はに違いない。

                             一人息子はで死んだのであろうか。

                   夫は妻の乱心をめるために、彼女に人形をあてがった。


                             人形11


                 dbcf400e948c67e09da3a84f652aa67c_convert_20160102215420.jpg                                        

                            夫は旅慣れた様子でに何かと注文していたが、

                      今は、おだやかな貌でを飲んでいる。

                妻は、はこばれたを一匙すくっては、まず人形の口元へ持って行き、

                       自分の口に入れる。それを繰り返している。


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                                                莠コ蠖「・農convert_20160102185821
                                      

                私は、手元に引き寄せていたバタ皿から、バタを取って、彼女のパン皿の上にせた。

                           彼女はにかまけていて、気が附かない。

                「これは。」と夫が代りにを言った。


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                大学生かと思われるさんが、私の隣りに来て坐った。

                        彼女は、一目で事をり、

                この不思議なに、に順応したようであった。

                             私は、彼女が、私のまで見てしまったとさえ思った。


                                                 20140331_9fe0fa_convert_20160103002130.jpg


                   人形6


                          細君の食事は、やっとスープが終ったところである。

                        もしかしたら、彼女はまったくなのかも知れない。

                    とすれば、ここまで来るのに、周囲の好奇心とずい分戦わねばならなかったろう。

                それほど、彼女のしみはいのか。

            会食は、極くあたりまえに、かに、やかにった。

                                                                     『人形』


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                                           d9163d36cd9e0482ee348922d3c73865.jpg

  

                        食べさしでの汚れたお   SPS700 


                あるサイトに、このな名前の質問者から、「これは俳句だと云えますか?」という質問があり、

                                 このが書かれていました。

              様々ながあり、みなさん真面目な答え方で、概ね「俳句ではないのでは?」という意見。

                           私はだと思うのですが・・・。
                                                               カロ


                                           
                                        莠コ蠖「・誉convert_20160102185741

                                   
                                             
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                                                              galapagonia.com

                         
                    その猫と出会ったのは、僕が書いた小説がきっかけだった。

                        フランスのことを書いた小説なのだが、なにぶん外国のことで、

                           うまく書けているかどうか、どうももとなかった。

                      そんなわけで、友人ので、フランス生まれの猫に会い、

                   彼女に僕の小説を読んでもらうことになったわけだ。

                             
                  ねこリーディングキャット2

                      
         、どうでした と僕はおそるおそる尋ねた。
                                                              笠井潔 『愛の生活』


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                   猫は、のおおきな目で僕を見上げ、

                              思わずさわりたくなるようなな口ひげをとふるわせてから、

                                        こう言った。

                       ・輔・・抵シ励€€ichikawa縺輔s+(2)_convert_20160619161936
                                                     s.ichikawa                         

                                   どうしてあなたの小説には猫が出てこないの。

                             頭のいいと、頭のいいは、

                    人間でなく猫でなければならないはずよ。

                                  
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                   僕たちが話していたのは、ビルの四階にある小奇麗な、小さな酒場だった。

                   僕はの水割りを飲み、

                       猫は繊細な絵模様のある、小さな皿のなかの奇妙な

                       オリーブ・オイルに数滴のを垂らしたカクテルを、

                   と舌の先で舐めた。


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                   猫はもっとたくさんのことを言った。

                      たとえばの問題だ。ル・クレジオ以降の小説は、

                         地上二十センチの視点で世界を描かねばなのだ、と主張するのである。



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                            僕はサルトルのモーリヤック批判を持ち出して必死のを試みたが、

                          世界は猫の目から描かれるべきだという理論はで、

                     僕の反論はあまり説得力がなかった。


                                                    dbcf400e948c67e09da3a84f652aa67c_convert_20160102215420.jpg

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                   が体中にまわりはじめると、

                        しゃべるのが面倒になる。

                           しかし、相手とコミュニケーションしたいという深い欲求は、

                               ますますえ上がる。


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                                  僕は、猫の金色の目をじっと覗き込んだ。

                            きらきら光る眼が、冷たく、しかもい込むように僕を見返している。



                              縺ュ縺薙€€逶ョ_convert_20160609220245



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                                   そっと、テーブルの下からを伸ばし、

                              僕は猫のあごの下をとなでた。

                     

                             猫は官能的な鳴き声で応じるのだ。そう、僕とじ気持ちなんだ。

                                    ねえ、外によう。


                                                             
                  ねこいびき7                              
                             

                           ・・・ こうして、僕は猫とすようになった。
                                                         『愛の生活』


                             ? たしかに猫のお話しですよね・・・。  カロ



                                    たいへんねこ

                                                    
  
     歳時記

            saison de karo 


                      さ手とかつないでみませんか 工藤惠   


                                2つのさくらんぼ_tori
                                              浜口陽三 ふたつのさくらんぼ  


                                                                        
                     さくらんぼがあるからくなる   宇都宮滴水  
                                                 
                                                     そうか・・・。です。   


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                       購うて待つことあるごとし  内田美紗

                                           待つことがあるって、とってもい・・・。


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                               走れないと泣くよさくらんぼ  工藤惠 

                     6月13日は。『走れメロス』の作者太宰治の忌日。


                                  譬怜次荳€驛弱&縺上i繧薙⊂_convert_20160608121203
                                                  栗原一郎 さくらんぼ                                 


                             恋人はめんどうな人 畑耕一 

                                  よっぽどワガママなのか、そしてそこがきなのか。


         さくらんぼ 黒いさくらんぼ
                        浜口陽三 黒いさくらんぼ


                               持てきしひとにその後逢はず  大野林火

                                        とったらよろこんだかも知れません・・・ね。


                                          さくらんぼ1971
                                                      浜口陽三  さくらんぼ   
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               つてゐるさくらんぼれてゐる  山頭火

                        破綻と漂白の俳人、山頭火がっていたのは、やさしい人か、それともらかな死か。


                            さくらんぼ ボナール
                                   ボナール サクランボ


                         さ手とかつないでみませんか 工藤惠  

                                    く瑞々しい作者。 「とか」がかせます。 

                                     
                                                   IMG_0027_convert_20160601085449.jpg
                               

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                        クリックすれば会える人

                                    の人待つ顔の祠かな

                                                            工藤惠  『雲ぷかり』    
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