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                歳時記 
                     saison de karo

                      そこはをたたいてとおる   阿部完市

            たいこ2                         
        DIE BLECHTROMMEL                   
                                            

               の子だ。

            この子は後で商売を引き継いでくれるだろう。

           今やっと、俺たちがこんなにあくせくいている意味がわかった。

               オスカルが三つになったら、の太鼓を買ってやろう。

                         ギュンター・グラス 『ブリキの太鼓』
                                                                         
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                 のロボット

           ギュンター・グラスの長編小説『の太鼓』は戦後ドイツ文学のをなす作品。

              主人公は、二つの世界大戦の狭間、多民族のポーランドに生まれます。
                                
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                                 映画『ブリキの太鼓』 

            たいこ1

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               のライダー      

             そして、ぼくはを叩き始めた。

                           ぼくのアパートは五階建てだった。

            一階から屋根裏部屋まで、ぼくは太鼓を叩きながらって行き、

                        またおりてきた。
                                  『ブリキの太鼓』

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              のナポレオン                            
               
          彼は子供時代から少しもすることなく、毎日、おもちゃのをたたき続け、

                  の響きが遠因となって、大人たちは次々に死んでゆきます。

         ブリキ00
           オスカル中。                

          少年が成長しないのは、みあいだましあうになりたくないからでしょうか。

        それとも、彼はそんな大人たちに遣わされた裁きの使なのでしょうか。

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                         たいこ31927
                               ギュンター・グラス 
                                      
          時代からしつつ、時代を鋭くするオスカル。

          それはそのまま、グラス本人の姿でした。

              本作でノーベル賞を得てほどなく、

       作家は、長くしてきた少年期の経歴、

               ヒットラーユーゲント(少年隊)の一員であったことをかします。

                         ブリキ3
                     のスイマー     
                                         
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                     ブのアイスクリーム屋  

     ブリキ03 
                 の鼓手
                     
                      ブリキ02                                        
                                                                      
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               って、にとっての何でしょうか。
                                      カロ
                       
                      ブリキ1
                                                                    
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           今月の   Chat du mois
                  月のねこ  Chat mai

                        猫と話して暮れにけり  望月和子
                                    
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    侍従の大納言のが、
 
          たった十五歳というさで亡くなってしまわれました。

   しい書をお手本に頂いたこともあった方・・・。

                             これ

                   貅先ー冗黄隱槭€・ 079_convert_20160503114055   
                                                       
                    姫君のことがしきりに思い出されてさみしくてなりません。

          そんな五月のあるのこと。

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                               源氏物語絵巻

        夜ふくるまでを読みておきゐたれば、

             来つらむかたも見えぬに、猫のいとなごうないたるを、

                     おどろきて見れば、いみじうおかしげなる猫あり。

                                       『更級日記』

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       られぬままに、物語など読み、夜更かしをしていると、

          どこかでの鳴き声が・・・いつまでも鳴いています。

                      見ると可愛い子猫。
                                    
                 莠疲怦縺ュ縺難シ点convert_20160501162512                                       

            姉さまが、誰にもで飼いましょう、とおっしゃいます。

                     松岡映丘 (2)
                      菊池契月
    
             もとの飼い主が探しているかもしれないけれど、

  私たち姉妹のをはなれようとしないので、

                  可愛くて、誰にもで飼っておりました。

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                          寝覚物語絵巻 
                                  
               姉さまのお加減がわるくなってしまった時、仕方なく側の部屋に猫を置いて、

                   こちらへ呼んでやることができませんでした。

                                       鬮俶ゥ句シ俶・縲€縲翫ず繝」繝代ル繝シ繧コ繝サ繝懊ヶ繝・う繝ォ縲九€€1924蟷エ縲€邏吶・譛ィ迚・convert_20160502194120
               高橋弘明  ねこ  

         猫はしそうに鳴いています。

       ふと、を覚まされた姉さまは、

                    こんなことをおっしゃいました。

     今、のなかにあの猫が出てきてね。

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                 わたくしは、侍従の大納言の姫がこうなったものです。

        わたくしがこの世で書いたの書を、

        あなたはたいそうして持っていてくださいましたね。

         いつも思い出してくださるあなたのところへ、猫の姿でまいりましたけれど、

                   このところは、北向きのお部屋で、下々の者に混じって、

    い思いでおります・・・。

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                そう言って、ひどく泣かれたと思ったら、あの猫の声でした。

              すぐに猫をこちらへ呼んで、 でてやりながら、

              侍従大納言の姫君が、こうしていらっしゃいますのね。 と、話しかけると、
 
     こちらをじっと見て、声で鳴きました。

      わたくしの言葉がるようでした。

                              管原孝標女  『更級日記』    

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  治安二年、年、月。 約年前の日本の少女と猫です。 

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                           初夏4
continuation to read
 
        歳時記
            saison de karo 

                       初夏のこれがの煙草かな  芳野ヒロユキ

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           禁煙なんて簡単なことだ。 私はもう回も禁煙している。

                                 マーク・トウェイン    

             煙草1
                             マーク・トウェイン    

            辣呵拷・難シ。・「・。・ェ_convert_20160424200938
                  マーク・トウェイン 『ハックルベリー・フィンの冒険』

            ハックルベリー・フィンはトウェインのの少年キャラクター。

                    初夏3                          
                                                                           
          少年期はに続くべきものであり、また、現に続いてゐるのではないだらうか。

                            三島由紀夫  『煙草』

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            私は学校を囲む起伏の多い森の中を散歩するのを好んでゐた。

     ふと、木の間に熊笹のすれあふがした。

              小さな草地に寝転がってゐた学生が身を起こしてこちらを見た。  

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  彼等は明らかに、禁ぜられているを先生から隠れて喫むためにそこにいるのであつた。

              一人はじろりと私を見ると、手に隠していた煙草をすぐ口にもつていつた。

       不意に目をあげて、 「!」と云つた。

  私は伏目になり、行き過ぎれば良いものを、

    そこにのやうに立ち竦んでいたのだ。

            「一寸、ここへ来いよ」  「エ?]   「まあ、座れ」   「はい」

                  初夏2

    彼は新しい煙草を咥へてそれへをつけた。

            「いいから吸つてみろよ」   「だつて」

       「吸はないと火がえてしまふ」

              私はそれを吸つた。
                                          
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          の匂ひに似たそれと香しいの匂ひが混ざり合ひ、

     一瞬、大きな燃えてゐる熱帯樹のを見た。

           私ははげしくせき込んだ。

     上級生はつた。 

                     私は決まり悪さうに笑つて仰向けに寝ころんだ。

               初めて喫んだ煙草を高く掲げて、目は半ば閉ぢ、

          私は午後のくすんだ空のへ煙が流れてゆくのを見飽かなかつた。

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                                ルドン 

              麻酔にかけられた時間を破つて、やさしい熱い声を私は耳元に聞いた。

                   「名前は何て云ふの」

        をくれた人がさう言つてゐる。
 
           それは、いつからともなく私が待ちこがれてゐたではなかつたか・・・。

                                『煙草』 

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                               三島由紀夫 

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              指定を守った喫煙は、個人の自由です・・・。

          、みなさん、

       煙草はえめに・・ネ。  カロ     
                   
                     辣呵拷・胆convert_20160422193321   
                               晩年のトウェイン  喫煙中

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             芳野ヒロユキ句集  『

                ネクタイは五月のをいそいそと

        カタバミをし始めているのかも

                                    ヒロユキ

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