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      歳時記                  
           saison de karo

                  座れさうなのありけり  柏柳明子 

                 ひな0 - コピー
 
         何を思ったか、カロのセレクト10連発。  

         かき卵の節句来て    伊藤トキノ  
                        黄色とももいろ。他に何もないうつくしさ。

                         ひな6

           てられて人形春のに向き   出口善子
                             人形も、たぶん女もたくましくいじらしく・・・。 

            ひな7

                        ひな1

                        雛菓子のきところほろにがし  文挟夫佐恵
                                   いっそシュールです! 

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              雛の夜の打つを泣いて   中村苑子
                    内裏さまと内親王さまが喧嘩しているようですネ。

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             雛のおのれのとかよふかな   金田咲子
                     闇はなんだか明々として・・・。

             のなかふりみだす雛もあれ   桂信子
                                こちらの闇はほんとうの闇。

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                   雛納むわれ小さく引いて  清水衣子
                          この句を「小さく」ひきしめているのは「も」。
                          
                      をしらざる雛のかな   大木あまり
                          ふりむいた時はどんな貌でしょうネ。 

          花束1
                      
      のうれひがほある雛かな    加藤三七子
                         きぬぎぬって何? それはネ・・・・。

                      縺イ縺ェ・廟convert_20160221221757

     座れさうなのありけり  柏柳明子 
          若い作者は雛にのめりこんでいません。 
                         21世紀の雛祭はどこかコズミック。

                            明子

                                   句集『揮発』より          
                               
                                      
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                      や白魚白きこと一寸  松尾芭蕉
 
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                      白魚4
            
          おばあさんは、しいぬぐいをかぶって、

           庭先の縁台でを選り分けていた。

        後ろに、家のがうずくまっていた。

               大きな、年のいっただった。

             森銑三 『が物いう話』

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        白魚1
                                           
            白魚とシラスの違い・・・白魚は。体長約10センチ。

             シラスはカタクチイワシの。長さは1センチほど。

                          白魚の子供がシラスではないのですね。  カロ

           縺悶k縺ィ驥懈恕縺偵@繧峨☆_convert_20150430202735

                   これはシラス・・・。
                                                      
        ねこ おおた先生                                          
            しいニャ


                    おばあさんは、選り分けに余念がない。

       は眠そうな目でそれを見ていたが、

   ゆっくりした口調で、ばばさん、それを、おれにわしや。と言った。

                   640x640_rect_42859440_convert_20151220015434.jpg                                                         

       おばあさんは、の言葉を聞いても、振り向こうともしなかった。

        仕事の手も休めずに、子供でもるような口調でたしなめて言った。

         おぬしは、何を言うぞ。まだどんも食わしゃらぬに。      
                                               
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                            白魚の卵とじ  

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                白魚のフリッター  

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             かニャ
                                                      
              猫は微かにしたようだった。

               そして、仕方がない、とあきらめたのであろう。

       物そうに目を閉じた。

                     逋ス鬲夲シ胆convert_20151230144716
              るニャ

     僅かに離れて、この様子を見ていたは、

        とおばあさんとのに驚かされた。

            それで改めてを見、おばあさんを見たけれども、 

   どちらにもの変わった様子もない。

              IMG_0003_convert_20151222223528.jpg
                              シラスときゅうりと若芽の酢の物

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           おばあさん かりし日。
                                
          暖かな日差しが、おばあさんの頭の手ぬぐいを照らし、

             膝の上のを照らしている。

          ってしまったらしい。

                   それなり口をきかなかった。    

        『が物いう話』
         
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                   猫とおばあさんは、いつを食べたのでしょうネ。

                      それとも、おじいさんにだけあげたのかな?
                                                  カロ
 
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             ちょっと

                                                                                        
 
        歳時記
               saison de karo

          暖炉ぬくしを言ひだすかもしれぬ  桂信子
                                 
                        海7

 或る、軍用自動車が庭の中まで入ってきた。

    運転手と若い兵隊が 大きな梱包を下した。そして、それを家の二階の一番広いへ持ち上げた。
                       
                     誰かが扉をノックしたので、姪が開けにいった。

           そのもいつものように、私にを持ってきたところだった。

          私は部屋の奥に腰を掛けていた。

              姪は扉を開けたまま、って立っていた。  

                                  ヴェルコール 『海の』   

    海4

                   image282.gif

          ドイツのは戸口で言った。 ボン・ソワール  そして、入ってきた。

          軍隊的な敬礼をしてから帽子をぬいだ。

             ヴェルネン・フォン・エブレナクと申します。・・・お気の毒に思います。

          姪は扉を閉じた後も、によりかかってぐ前を見ていた。 

                    私は立ち上がりもしなかった。

            やむを得なかったのです。 従卒が何もかもいたしますから、ご安心なさってください。

             が続く。それは、朝霧のようにだんだん濃くなっていった。

              C3C8CFA7ok_convert_20160103224951.jpg

           将校はとまどって動かずにいたが、・・・今度はを見て言った。

           祖国を愛する人々には非常なを感じます。

           顔をあげたかと思うと、窓の上にある使の彫刻に眼を注いだ。

              では、二階の部屋に参りましょう。

                                      『海の』  

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                     海5
 フランス映画『海の沈黙』1947年   ジャン=ピエール・メルヴィル監督

                     『はフランス・レジスタンス文学の

               ドイツ占領下の1942年、ひそかに出版され、

         フランス全土に圧倒的なを持ちました。

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            第二次世界大戦中期、フランスのある町、

        が静かに暮らす古い家は、若いドイツの軍宿に指定されます。

              海3

          海6

                二人は将校の宿泊をむことはできませんが、

           徹底して彼を無視し、を通すことで抵抗しようとするのです。
   

          でも、将校は、残忍でも冷酷でもない一人のでした。 

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   外には雨の混ざった細かいが降っていた。

                  扉が開いて将校が現われた。

          失礼します。いのです。 

       私の部屋もたいそう冷えています。 しばらくあたらしてください。    

         彼はの前に立った。が高かった。

                        fire.jpg                                     

           姪は機械的に縫い針を動かしていた。彼の方へはをやらない。

    私は煙草を吸っていた。この重い我々のは揺さぶることができないだろうと考えていた。
                     
                     将校は言った。

   私はフランスがずっと好きでした。 私はです。作曲をするのです。それが私の全生活です。  
                  
         自分が軍人のなりをしているのは、私にも変です。・・・・

           それは沈黙を破ったとは言いかねる。むしろ、の中から生まれてきたようであった。 

                    海1

             必ず毎晩来るとは決まっていなかった。

           まず、の上にかがむ。

                   自分ののこと、のこと、フランスのことについて・・・。

            くは話さない。

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           どうして、この部屋がこんなにきなのでしょう。

             彼はの前にいた。  バルザック、シャトブリアン、デカルト、ラ・フォンテヌ。

      イギリスといえば、シェイクスピア。イタリアならダンテ。しかし、フランスとなると・・・。

         モリエール、ラブレー、を先にすればいいかわかりません。

          しかし音楽となると、そりゃあ、私たちの国です。バッハ、ヘンデル、モーツァルト

                   どのがはじめに出ますか・・・。

       彼は姪をていた。

         姪の頬は少しくなった。

              ・・・・・・・・我々は戦争をしました。しかし、

              これがです。

            もう我々は打ちあわない。我々はする。

  でも、・・・それには、がなくては・・・。

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           彼は姪が一度切ったを針に通すまで待っていた。

        のめどが小さくて、なかなかできなかった。

      ここで立派なお年寄りにお会いできてしく思っています。

          それから、黙っているおさんにも。このに勝たねばなりますまい。

                おみなさい。     

                                  『海の沈黙』

              201601022208438b0 (2)

        この後、将校は、老人と姪はどうなったと思われますか。

       ストーリーの結末はご想像通りしいものです。 でも、

    私たちは、私たちのに、違うストーリーを描くこともできるのです。   カロ       


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