FC2ブログ
 
        歳時記
          saison de karo 

        帯をしめ流を思ひをり  飯島晴子
                                   
   fm24.jpg                                       

         の音がきびしくなった。

               聡子の中で、炉の戸が開かれたように火勢が増して、

     ふしぎなが立ち上がって、双の手は清顕のを押さえた。

              その唇は清顕の唇から離れなかった。

                                 三島由紀夫 『春の雪』

     td(20140529-171904)-thumb-468xauto-9312.jpg

          180965827_624_v1434942681_convert_20150623003220.jpg

              224366591_624_v1434982339_convert_20150623003312.jpg

   清顕はどうやって女のを解くものか知らなかった。

      ・・・お太鼓がに逆らった。

                5dbcb1f5_convert_20150623014157.jpg

                           20110305202321_0.jpg

      そこをやみくもに解こうとすると、聡子のがうしろへ向かってきて、

      清顕のの動きに強く抗しようとしながら、
 
              微妙に助けた。

                     224366563_624_v1434980626_convert_20150623003250.jpg

                           gara3-3_convert_20150623003346.jpg

            0215ame.jpg

     二人の指はのまわりで煩瑣に絡み合い、

            やがて帯留めが解かれると、

   は低い滝音を走らせて急激に前へ弾けた。

            聡子は一言も、言葉に出していけないとは言わなかった。

                IMG_0008_convert_20150627013223.jpg              

                  imagesIAIO02TB.jpg
   
       ふたりは畳に横たわって、のはげしい音のよみがえった天井へ目を向けていた。

     彼等の胸のときめきはなかなかまらず、

 何かがわったことさえ認めたがらない昂揚のうちにいた。

                                 『春の雪』  

                      f454270fce606e35e882b0fc0dc5259b.jpg

              核心部分は思うところあっていたしました。

                             もっと・・・の方は本編をどうぞ。   カロ

                                      180639715_624_v1434316258_convert_20150623003157.jpg
                                     
               
スポンサーサイト




   Chat du mois    今月の
       Chat juin 6月のねこ                             
                         
  消えゆく仔猫一匹いりませんか  鮫島康子

          虹4

                          虹05 (2)
                                                                          

        私の家には、いつもの雄ネコがいて、現在のネコが四代目であるが、

       代々いずれもよくる。

    吉行淳之介 『モテるのネコ』

                    虹01 (2)
                         吉行淳之介  自分のことみたい・・・。


                   今いるネコはチキという名がついている。

           真っのつもりで育てたところ、

     腹の方にい部分が現れた。

  どうもこれはインチキだ、というわけで、と名付けた。

                    成長してみると、これがよくる。

                     虹04

                 肩のところに、むっくり肉がもりあがって、

              歩き方や眼のくばり方にも、のほどがうかがわれる。

              99632918_624_v1432293108_convert_20150524023157.jpg

                   チキは近所の雌ネコをたくさん引き連れて、

            と歩き回っている。

           虹02

        そういうぐあいだから、私の家のネコの娘ムスコが、家のまわりにするはずなのだが、

             これが不思議にいないのである。

                    ・・・・たまたま一匹それらしいのが、物置小屋に住み着いてしまった。

                        虹03 (2)

      どうしようかと迷っている時、見慣れないくず屋の夫婦がやってきた。

          私が古雑誌を処分していて、気付くと、

         その子ネコがくず屋のおかみさんにかれて愛撫されている。

                    i320.jpg

                                               
                         離したくないである。

             「この前までカメを買っていたんだけど、自動車にひかれてしまって。」

                 「カメが自動車に?」

                  くずの車の上に投げ上げて、一日中一緒に連れて歩く。

  は台所の流しの隅に置いておくのだ、という。

          それが、ちょっと油断したすきに、道に這い出して、ひかれてしまった。

                    虹2

         そのネコはネコであるから、よかったら、持って帰ってくれ、というと、

       満面に喜色をあらわして連れて帰った。 その後、くず屋の夫婦は現れない。

                『る系統のねこ』


   いちばんるのはくず屋のご主人ということですネ・・・・。カロ

                         陌ケ・廟convert_20150522040512

                                             
                                                                                            
         歳時記  
             saison de karo 119

                   は死者にみじかし柿の花  藺草慶子 

                100 2
                                            柿の花   
                              
                                                                                       の花が好きなひとは、に死ぬっていうけれども、本当かしら。

          今日もおさまは、私の畑仕事をじっと見ていらして、ふいとそんな事をおっしゃった。

     私はっておナスに水をやっていた。 
                             
                     太宰治 『斜陽』

       sironasu1.jpg
                        
                                                                       
                  100 9
                                                                           
                 間もない頃、没落貴族の母娘、「お母様」と「私」は、伊豆の山荘で

          ままごとのような生活を営んでいる。
                                  
                      2694_1.jpg
                                                             
   201406281716436cb_convert_20150406165429.jpg                                        
          
                                                 
               私はの花が好きなんだけれども、ここのお庭には、一本もないのね。
           
    おさまは、また、しずかにおっしゃる。
                                                    
                      縺ュ縺薙€€縺九¥繧契convert_20150406171646                                                         

         が、たくさんあるじゃないの。

             私は、わざと、つっけんどんな口調で言った。

      あれは、きらいなの。の花は、たいてい好きだけど、あれは、おきゃんすぎて。

                  100 6
                                        夾竹桃
                                   
            私ならがいいな。だけど、あれは四季咲きだから、

             薔薇の好きなひとは、
                         
                 に死んで、に死んで、に死んで、に死んで、

       四度も死に直さなければいけないの? 二人、った。
                                                      
                  ・托シ撰シ舌€€・托シ狙convert_20140628214641 
                                                              
                       ちょっと休まない? したいことがあるの・・・・。

                           叔父さまからおたよりがあってね。・・・・・

                      ・・・もう、私たちのお金がなんにもなくなってしまったんだって。

    「貧乏になって、お金がなくなったら、私たちのを売ったらいいじゃないの。

  このおも売ってしまったらいいじゃないの。  
                                                        
              『
                                                
                               imagesTJJOHSAK.jpg
                             
                          帽子1                                                           
                                             
                                 imagesQF6QCFR4.jpg
                                       柿の花