歳時記

                saison de karo 


                              帯をしめ流を思ひをり  飯島晴子
                                   

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                    の音がきびしくなった。

                    聡子の中で、炉の戸が開かれたように火勢が増して、

                    ふしぎなが立ち上がって、双の手は清顕のを押さえた。

                    その唇は清顕の唇から離れなかった。

                                                             三島由紀夫 『春の雪』


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               清顕はどうやって女のを解くものか知らなかった。

               ・・・お太鼓がに逆らった。


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               そこをやみくもに解こうとすると、聡子のがうしろへ向かってきて、

               清顕のの動きに強く抗しようとしながら、
 
               微妙に助けた。


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               二人の指はのまわりで煩瑣に絡み合い、

               やがて帯留めが解かれると、

               は低い滝音を走らせて急激に前へ弾けた。

               聡子は一言も、言葉に出していけないとは言わなかった。


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              ふたりは畳に横たわって、のはげしい音のよみがえった天井へ目を向けていた。

              彼等の胸のときめきはなかなかまらず、

              何かがわったことさえ認めたがらない昂揚のうちにいた。

                                                             『春の雪』  

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                              核心部分は思うところあっていたしました。

                                 もっと・・・の方は本編をどうぞ。   カロ


 
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                          消えゆく仔猫一匹いりませんか  鮫島康子                                 


                    虹4

 
                                   虹05 (2)
                                                                          

               私の家には、いつもの雄ネコがいて、現在のネコが四代目であるが、

               代々いずれもよくる。
                                              吉行淳之介 『モテるのネコ』


                          虹01 (2)

                                    
                         吉行淳之介  自分のことみたい・・・。



                            今いるネコはチキという名がついている。

                            真っのつもりで育てたところ、

                            腹の方にい部分が現れた。

                            どうもこれはインチキだ、というわけで、

                            と名付けた。

                            成長してみると、これがよくる。


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                            肩のところに、むっくり肉がもりあがって、

                            歩き方や眼のくばり方にも、のほどがうかがわれる。


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                            チキは近所の雌ネコをたくさん引き連れて、

                            と歩き回っている。


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                            そういうぐあいだから、

                            私の家のネコの娘ムスコが、家のまわりにするはずなのだが、

                            これが不思議にいないのである。

                            ・・・・たまたま一匹それらしいのが、物置小屋に住み着いてしまった。


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                  どうしようかと迷っている時、

                  見慣れないくず屋の夫婦がやってきた。

                  私が古雑誌を処分していて、気付くと、

                  その子ネコがくず屋のおかみさんにかれて愛撫されている。


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                         離したくないである。

                       おかみさんはまだ若いかいがいしさのある人で、

                      主人はもう年配の実直そうな男である。

                  「この前までカメを買っていたんだけど、自動車にひかれてしまって。」

                     「カメが自動車に?」

                      くずの車の上に投げ上げて、一日中一緒に連れて歩く。

                        は台所の流しの隅に置いておくのだ、という。

                  それが、ちょっと油断したすきに、道に這い出して、ひかれてしまった。


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                  そのネコはネコであるから、よかったら、持って帰ってくれ、というと、

                  満面に喜色をあらわして連れて帰った。

                  その後、くず屋の夫婦は現れない。

                                                      『る系統のねこ』


                 ということは・・・・いちばんるのはくず屋のご主人ということですネ・・・・。カロ


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          歳時記

               saison de karo 119


                                   は死者にみじかし柿の花    藺草慶子 

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               「の花が好きなひとは、に死ぬっていうけれども、本当かしら。」

                      今日もおさまは、私の畑仕事をじっと見ていらして、ふいとそんな事をおっしゃった。

                                                      太宰治 『


              私はっておナスに水をやっていた。 


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                       間もない頃、没落貴族の母娘、「お母様」と「私」は、伊豆の山荘で

                                             ままごとのような生活を営んでいる。
                                  
                                       滅びゆく階級を負ったの会話・・・。  


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                    「私はの花が好きなんだけれども、ここのお庭には、一本もないのね。」
           
                           おさまは、また、しずかにおっしゃる。

                                                    
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                          「が、たくさんあるじゃないの。」

                            私は、わざと、つっけんどんな口調で言った。

                         「あれは、きらいなの。の花は、たいてい好きだけど、あれは、おきゃんすぎて。」


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                         「私ならがいいな。だけど、あれは四季咲きだから、

                 薔薇の好きなひとは、
                         
                      に死んで、に死んで、に死んで、に死んで、

                                       四度も死に直さなければいけないの?」

                             二人、った。
                                                      
                          ・托シ撰シ舌€€・托シ狙convert_20140628214641 
                                                              

                        「ちょっと休まない? したいことがあるの・・・・。

                           叔父さまからおたよりがあってね。・・・・・

                      ・・・もう、私たちのお金がなんにもなくなってしまったんだって。」

     「貧乏になって、お金がなくなったら、私たちのを売ったらいいじゃないの。

                        このおも売ってしまったらいいじゃないの。」   
                                                        
                                                              『


                                                
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                                                            の花