今月の    七月のねこ

                       Chat du mois  Chat juillet


                                    小食の猫を励ます夏の月 桑原三郎


                                         ねこ さんま

                       おの方が良かったニャン



                 夜、酒がまわれば、部屋のでそっぽを向いて寝ているモンへ、

                 「おい、モン、でも将棋の相手くらいできようが・・・。」と絡んでみる。

                 モンは心得たもので、

                 尻尾でパタパタと畳を打つだけでもしない。

                                                              沼田まほかる 『猫鳴り』


                                            ねこ 〒受け5




                                 ねこ 〒受け7


                  
                 があいかわらずだった。

                 生来几帳面なたちで、雇われ大工として勤めた工務店を退職した後も、

                 藤治はをもてあますということはなかった。


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                 毎夜の晩酌二合をしみに、身の回りの雑用を片づけたり、

                 近くのスーパーへ食糧を買いにいったり、

                 庭をいじったりしているうちに、

                 怖いようならかさで日が過ぎていった。


                ねこ 〒受け1


                                       ねこ白黒

                                  

                 死んだとは、人なみに仲の良い夫婦だった。 

                 ではなく、か言葉のやりとりのできる相手が恋しいと思う日もあった。

                 がふさぐ日もあれば、えやすい日もあった。

                 ちょくちょく将棋を指しにきたたちも、一人また一人と顔を見せなくなった。       

                 
                                   ねこ 〒受け11
              
 
                
                 藤治もモンもすこしづついていった。

                 モンはそわそわと日に何度も外へ出ていくようになった。

                 どうやらオシッコが近くなったらしい。

                 藤冶はのプラスチックの箱と袋入りの砂を買ってモンのトイレを作った。

                 新しものきのモンは待ってましたとばかり中にはいってオシッコした。


                                        ねこ 〒受け10


                 やがて、きだったカマボコも貝柱もだんだん食べなくなり、

                 普段の動作もなんとなく緩慢な感じになってきた。

                 せめてこのままのがいつまでも続けばいい。・・・藤冶はそう思う。


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                 だが、モンは、ますます餌を食べなくなってきた。

                 藤冶は獣医に電話をかけた。

                 夕方、父親に頼まれたと、見慣れないい獣医が車でやってきた。


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                 獣医はモンのを聞いてしばらくっていた。

                 そして、入院させて長時間の点滴を受けさせるがあるかどうかとたずねた。

                 そんなことをしたらこいつはんでしまう、と答えると、

                 うなずいて、
                
                 「正直言ってうところです。往診でできる範囲の治療をしながら様子を見るか、それとも・・・。」

                 「はあ。」

                 「このままただ、ようにさせてあげるか。」

                 「そんなに、こいつ、悪いんですか。」

                 「二十歳でものを食べないとなれば、一応のをしていおいたほうがいいかもしれません。」



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                 モンはも食べようとしなかった。

                 「なにしろ、にも食べようとはしないもんで・・・。」

                 再び往診に訪れた獣医に、話しながら、藤冶はをあつくした。


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                 「モンちゃんのためにどうしてあげるのがいちばんいいか、
 
                 はもう決めてらっしゃるんじゃありませんか。 

                 ただ、たいへんにい決断なので、僕の意見を聞きたいということなのでは?」

                 なんとえればいいかわからなかった。

                 「もしそうだとすると、僕はためらわず、モンちゃんのきなようにさせてあげることを

                 おめします。」


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                 一週間目に、また獣医がやって来た時、藤冶はなさけないことに、

                 また少しいてしまった・・・・。


                 「しいのは、これは、仕方のないことだと思います。

                 ですが、を抱いたりすることではないんですよ。

                 だって、今起こりつつあるのは、とってもなことなんですから。」

                                                              沼田まほかる 『猫鳴り』


                   勿忘草1



                 モンちゃんはこの後、本当になおだやかな最期を迎えますが、

                    やっぱりしくて、この辺にしておきますネ
                                                      カロ


                                      ねこ 逆光
                               

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