saison de karo 67

淋しめば毛皮のきつねコンと鳴く  仙田洋子


                       コンと2


                          コン




戦前の話である。
東京、山の手の静かな午後。
奥の座敷で客と家人が話している。
玄関脇の三畳間には誰もいない。 乱れ籠に女客が脱いだ狐の襟巻。

セーラー服の少女が現われる。
無言で襟巻の先の狐の頭に触り、口をパクパクと動かす。

勘の良い少女は、お客が辞す前に姿を消す。

                                 山口瞳 『向田邦子讃』


             コンと3

                       コン・・・・。



                    

                       コンと


                   大正期の先端ガール。


                      



                         コンと7

                          
                            向田邦子さん。



                                 コンと4


                少女時代の向田邦子さん・・のように見えますが、実は別人。


                                                                                                                                       

                              コンと6
                       

                          うつむく邦子さん。
  
             




コンと5


          きつね(ミンクもラッコも)が可哀想ですから、これからは、こんなのにしましょうネ。コン。

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Chat du mois   今月の猫

一月のねこ  Chat Janvier

冬猫の眠りの渦の中に耳 小檜山繁子




              ねこ 寝正月2





             ねこ ねる1


                 海でねる。


                            ねこ ねる2


                   家でねる。



               ねこ ねる4


            いつもねる。


                      
                                                                                  ねこ ねる5






                ねこ ねる5





                                松の内過ぎてもねこは寝正月    ねこ

saison de karo 66

草の根の蛇の眠りにとどきけり 桂信子


                  
              蛇 デカンタ
             


              


                  冬の野の夕景に
                   
                  蛇たちの眠りはあらわだ



             蛇3


              
                   現前する
                   死の泥をねむる蛇のイマージュ
                   野の涯の崖が突き墜とす夕日へのオマージュ
                   そのように
                   全世界の夕景があぶりだしているのは
                   非在それじしんである



                蛇2



                
                夕景とは
                そこに在らざるものが立ちあらわれる
                その
                束の間の
                全容なのだ



                  蛇1






                冬の野の夕景が
                焦げた血のように赤いのも
                遠くに死の泥を眠る蛇の不在が
                野に
                照り返しているからである
                                        『冬眠』 高岡修

 

         蛇 倉敷