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  tubame2 (3)oosyou さんこんにちは 
              Bonjour Monsieur. 

                      六月をな風の吹くことよ 正岡子規 

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      にはふたつの顏がありますね。              katatumuri (2) katatumuri (2)                            

         の日のひんやりしたイメージ。そして、れた日の爽やかなイメージ。

                その日も、梅雨の晴れ間、気持ちの良い一日だったのでしょう。                                
                
   奇麗〈〉な風。 他に何も必らないシンプルなことば。 子規は歳でこの句を詠みました。 
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     さる日、 フォークソングの旗手ボブ・ディランが80歳の誕生日を迎えました。 

                   ! もうそんなおトシなんですね。

            子規がの句を詠んだのと同じ20代で、ディランも、の歌を作っています。

                     そう、に吹かれて( Blowin’ in the wind )ですネ。

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                       ボブ                  子規
                           なんかちょっとてません?

    ディランと言えば、誰もが思い浮かべる、ちょっと恥ずかしいような歌詞と、

                一度聴いたら忘れられないあのダミ声。(失礼) 

                              かれて

           どれだけののりを歩いたら、ぼくは人間だって言えるんだろう。

               いくつの海を越えたら、は砂の上でやすむことができるんだろう。

                   何度見上げたらい空が見えるんだろう。

              How many roads must a man walk down  Before you call him a man?

              How many seas must a white dove sail  Before she sleeps in the sand?

              How many times must a man look up  Before he can see the sky?    
                      
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                                  アンリ・マチス 鳩の切り絵         

              How many ears must one man have  Before he can hear people cry?

              How many years can some people exist Before the’re allowed to be free?

              The answer, my friend, is blowin’ in the wind  The answer is blowin’ in the wind 

                      いくつの耳を持ったら、人々の泣き声がこえるんだろう。

                 どれだけ生きつづければ、になれるんだろう。             

         答えはみんなの吹いてる中にあるのさ。  
  
                    ボブ・ディラン 「Blowin’ in the Wind  に吹かれて」より 

子規の、ディランの、それぞれのが、彼等の作品を広く愛されるものにしたのでしょうネ。

         の句を詠んだ1895年、

          子規は従軍記者として中国へ渡りますが、、帰りの船中で喀血してしまいます。                                        

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                          今年の梅雨はだいぶれもようです。

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                  傘屋としては衝撃のニュース  和傘CASAさんのツイート

              あめねこ4 (4)  あめねこ4 (4)  あめねこ4 (4)  あめねこ4 (4)  あめねこ4 (4)  あめねこ4 (4)  あめねこ4 (4) 
              
          神戸の病院で療養した子規は松山へ帰郷、小康を得ました。    katatumuri (3)
            
                 六月をな風の吹くことよ  子規      

                〈奇麗な風〉は、その前後に詠まれた作品です。

      多少のを取り戻すことができたよろこびが、〈〉という素直な言葉からあふれます。

         、子規は再び上京。でも、病状は悪化します。

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                                 アンリ・マチス 鳩
                                                  
               机上の飛びつくす 子規  1896年
                               白紙は放たれた鳥のように飛びまわる!
                            自由に動きまわりたいという願望かも。
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        子規のスケッチ 枕元。                                     
                          夕の花みな動く  1896年  
                             じっと寝ていることが多くなった子規。
                                  白い花びらの動きから風を感じ取ります。
          野ばら01 
                       一重の野ばら。

    六月やのまにまに市の音 石田波郷    六月のになじんでゆく真珠 後藤保子  
                        波郷、保子、どちらの風も奇麗です。                     
               
              katatumuri (3)  katatumuri (3)                   
      
             ディランの詩をもう一編。 わたしはこちらも好き!    

                    にやりたいこと  ボブ・ディラン   

          と争いたいなんて思わない。 否定も無視もしない。

           だましたり、いじめたりもしないよ。 ただ、になりたいだけさ。

             きみをびっくりさせたり、分析したり、追いかけたりなんかしない。  

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                    きみを遮断したりしない。驚かせたり、とじこめたりもしない。

                 ぼくと同じにように物を見てほしいなんて思っていないよ。
             
              がほんとうにやりたいのは、きみとになることなのさ。 
      
         ボブ・ディラン  「にやりたいこと All I really want to do」より  

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             もうひとりのカリスマ、ジョーン・バエズと仲良くしていたころのディラン。
                  バエズは透き通るような声。 ふたりとも初々しい感じ。
                      残念ながら、この後、さよならしてしまいました。
                             今はよいお友達。
                      
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                  答はみんなの吹いてる中にあるのさ。 ボブ・ディラン
                         
                    六月をの吹くことよ  正岡子規  
                      初夏の風によい知らせを待って。

         子規とディランのでした。

          tubame2 (3)oosyou   さん、ではまた!ね。         
                                  katatumuri (2)
     
                                        
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 tubame2 (3)oosyouさんこんにちは 
          Bonjour Monsieur. 

        朝雲はるるがごとく 午雲はくがごとく 暮雲はくがごとし 正岡子規

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                                 今年一番きれいだった夕暮れ。 横浜。
       
                    

            見知らぬ人、異邦人よ。 君は誰が好き? 父母か、それとも兄弟姉妹?

               ぼくには、父母も、兄弟姉妹もいない。

                 友達は? 友達? 知らないね。

                   では祖国? 祖国って、いったいどこにあるんだい?

                      美女かな? うん、それが不滅の女神ならね。

                        黄金は? 大嫌いさ。 君が神を嫌いなように。

                  それじゃあ、いったい君は何が好きなの? 見知らぬ人。

            ぼくはが好き。 はら、あそこを過ぎてゆく、すばらしいが。

                  シャルル・ 「異邦人」

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                                         ボードレール

              詩人シャルル・ボードレール(1821~67)は近代詩の

          美術や社会批評でも知られます。 彼は人生を放蕩と耽美に過ごしました。   

       華麗な作品はたくさんありますが、「」は洒脱さと抒情が人気の一篇。

                はきっとボードレール自身のことなのでしょうね。

             1979思い出を運ぶ人 美術出版社 (2)
                        有元利夫 『思い出を運ぶ人』

      の「の日記」
                           20中村不折庭前図画賛 中村不折 
                          画家中村不折の描く子規(1867~1902)
                ボードレールの亡くなった年、子規が生まれています。
                             子規もボードレールもが好き。
                     
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         晴れて障子を開く。

              赤ぼけたるふたもとみもと枯芒の下に霜を帯びて立てり。  

                  上野の森の上に白く浮きし少しばかり流れたるいと心地よし。

                  われこの雲をと名づく。

              正岡子規  明治31年12月15日 「の日記」

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                               日和雲ってこんな? でしょうか。   

             明治31年、1898年、。 

         年末の支払いや、お餅の準備、大掃除など、子規のお母さんと妹さんは、

            忙しい日々を送っています。 でも、病床の子規はちょっと

           のぞく障子の穴や冬ごもり
                     穴はだいぶ大きいようですね。

                                冬ごもり書斎の掃除なり 
                               机は埃をかぶったまま。

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      つれづれに窓の外、千変万化のを見て日を過ごします。

                         IMG_0009 (3)syou                  
        15日 午後雨雲ようやくひろがりて日はの裏を照らす。 猫のそのそと庭を過ぐ。

                   ねこ 〒受け (2)                                 
        16日 快晴。無し。

        17日 無く風無し。 空かすみ庭うるおう。

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        18日 無し。 

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                                  あるようでないような雲。

        19日 ありなし。 軒の端に在り。

        20日 庭に落葉を焚く。 風吹いてあぶなしという。 障子をあけさせて見るに雲なし。

          🍂   🍂   🍂   🍂       

               4996-300x300 (2)   129644m.jpg     4996-300x300 (2)

                      きっと焼きも。   🍂   🍂   🍂   🍂
                             IMG_5657 (2)
                        
          21日 真綿のごときあり。 虚子来る。

             22日 ついに雪を醸してちらちらと夜に入る。

            IMG_5659 (2)

                      IMG_1748 (4)   

    虚舟を風呂敷に包みて持て来る。 (虚舟とあるのは虚子のこと。)

            盥に浮かせて室内に置く。
                             ahiru3 (3)                             
          cute-little-duck-icon-vector-19473738 (2) も押し詰まった22日、

        虚子が訪れ、これ可愛いでしょうと置いていった一羽の

                子規の観察するものがまた増えます。

                   があがあと鳴いては、たらいの中を泳ぐ小鴨。子規は見飽きません。

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   鳴くや上野は闇に横たはる 
               95年の作。 外で鳴く鴨の声を聞いて。   
                                                                              
        23日 雪は庭に残りて空に鳶一羽寒げなり。

    IMG_0430 (3)kore

        24日 寒さ骨に通る。 朝日うすく南窓を射、たちまち陰る。 

                  蕪村忌小会。 午後日影ほがらかなり。 

             今日はの機嫌ことに良し。  cute-little-duck-icon-vector-19473738syou.jpg
                                                    
               (蕪村の忌は25日。 子規庵で忌日の句会が催されていました。)

                  IMG_1086 (2)

     蕪村を愛した子規の作。 風呂吹や百十八回忌 
                               与謝蕪村は1783年、68才で逝去。 

                さうな傘かす寺の時雨かな  蕪村  
                          蕪村の句には物語の楽しさがあります。   
                                                                      
                                natunohi (3)
                             
        25日 日和よし。 温かなり。 無きはこの頃の例なり。
                           越年2
      クリスマスなのでサーヴィス写真。 日記には記述ありませんが。

                  IMG_38771_convert_20151028002227_convert_20170828152130.jpg 

                      IMG_4951 (2)                 
        26日 、枯尾花の下に在り。 

                        鈴木其一
                                   鴨図 鈴木其一  眼がかわいい。 

             、縁側の日向に在り。 俳句新派の傾向を草す。 夜を徹す。

        27日 午前二時頃より雨だれの音聞ゆ。 朝九時脱稿、十時寝に就く。体疲れて快し。

        28日 雨晴れて無し。 目覚めて聞けば、逃げて隣りの庭に行きたりとて、ののしる。
                                  122840980.jpg
                     友達が欲しかったのでは?

        29日  記述なし

        30日  記述なし

        31日 毎夜、夜を更かして頭痛み覆う。 窓外の天気常に晴朗。

                    正岡子規  『の日記』

    ポ12
 
                         kaneao (2)  

                   に病むを力の冬ごもり
                       病むにも力。そして病へ立ち向かう力。
                          
          人病んでせんかたなさのごもり
                         元気なら師走の町が歩きたい! 子規
                                 IMG_3292.jpg          

          akineko2.jpg            
               
           朝雲はるるがごとく、
               午雲はくがごとく、
                     暮雲はくがごとし  正岡子規

       消えては浮かび、やがて去ってゆく雲の自在な姿が、子規はうらやましかったのかもしれませんね。

                         scream_4 (2)
                               ムンクのあの絵も夕焼けすごい。    
       
             IMG_5570 (2)syou   

                 を見て過ごした子規の師走。    
                        
    tubame2 (3)oosyou   子規さん、またね。  カロ
                             cute-little-duck-icon-vector-19473738syou.jpg  cute-little-duck-icon-vector-19473738syou.jpg

             
 tubame2 (3)oosyou さんこんにちは 
        Bonjour Monsieur. 
          
                            いなるやはらかきを好みけり  正岡子規
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                     子規さま どうぞ。 けっこう大きくてやわらかです。                      
        19862-300x300_LIkore.jpg  子規と柿、といえば、法隆寺の句ですけれど・・・。

    彼は他にも柿の句を作っています。例えば、これなんかも良いのではないでしょうか?

       風呂敷をほどけばのころげゝり
               門人たちはよく柿をお土産にくれました。

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                                     柿はころころ、子規はにこにこ。
                                                       
                やあら壁つづく奈良の町
                        あの句を詠んだ旅の一日か。  

       くふて腹痛み出す旅籠かな
                  腹痛の原因はおそらく食べすぎ。
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          黄菊白菊赤くして渋し
                      黄、白、赤。 そして柿の渋さ。 視覚から味覚へ急展開。

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  句を閲すラムプの下や二つ
                 好きな句を読みながら柿の存在確認。 

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    の光は静かに更けていった。 

  ときどき上野の森に反響して轟き過ぎる汽車の音があるばかりで、根岸の夜は沈んだように淋しかった。 

              彼の淋しい家庭には老母と妹とがあるばかりであった。


二人は次の間の暗いの下で、病室の物音に耳をそばだてながら、おのおの黙って針を運んでいた。
  
    やがて妹は膝の糸くずをはらって立ち上がった。それは彼の枕もとに、盆にのせた
を運ぶためであった。

          もうこれきりかい。 彼はながし目にその盆のを見ながら聞いた。

                    昨日あんなにお食べたからもうこれきりよ。 妹は答えた。

            盆の上にはただ二つの柿のほか、載ってはいなかった。


                      高浜虚子 『二つ』

           小説『柿二つ」は、子規の最後の数年を虚子の目で追ったもの。

               記述の中には、子規と虚子、お互いの親愛と競争心も吐露されて興味深く、

       ふたつのには、子規と虚子が投影されているようです。

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       くふも今年ばかりと思ひけり 子規 
         死の前年の句。 どんな味だったのか、寂しくも、やっぱり美味しかったことでしょう。
                                          
              我死にし後は
      喰ひの俳句好みしと伝ふべし
                  子規さま その通りになりました。

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    1899年 32才の子規。 静かな表情。わたしはこのピンボケの子規が好き。

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                    こちらもすこしピンボケの若き虚子。子規を看取ったころ。
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        子規のは散逸したものも多く、残念ながら、柿の絵は残っていません。でも、
        
                自ら自らの手を写して
                 樽柿をるところを写生かな
             なんて句もあるので、もしかしたら、どこかから現れるかも知れませんね。

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             柿を描いていたとしたら、こんな感じでは?  セザンヌの林檎水彩画。

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              玄関の障子を開けて座敷に入ると、そこには、その日看病の当直の俳人と、

              老母と妹とが、彼の病床近く座っていたが、皆無言のまま、K(虚子)を迎えた。

              Nさん(子規の本名升のぼる)苦しいかな。 Kはすこし身を前に出して聞いた。

              彼は答えなかった。唯涙が滝のように流れた。


                              子規命終ちかく。 『ふたつ』

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     里ふりての木もたぬ家もなし  松尾芭蕉
                       夏は若葉、秋は果実。冬はふたたびの春を待ち。

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              二つおけば一つに影のなく  山口青邨
                   ふたりでいれば、ひとりは影を失くすということでしょうか。
                       ここにも子規と虚子を感じますね。
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                      子規にありし短気と根気ふたつ 大串章
                  短気は渋く、根気は甘い? それとも反対か。

    紅しいつまで病みて母泣かす  古賀まり子
                   こちらの紅はせつない色。 古賀まり子は闘病の長かった人。   

                     豁ヲ阡オ驥弱€€繧ォ繝翫ず縺ョ繝悶Ο繧ー_convert_20161017021520

     盗まれて尼寺の減りゆけり  津田清子
               尼さんたちのご意見 柿は仏様のもの、みんなで分けましょう。
                             本音 採るな!

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   熟れてこの世のものと思はれぬ  岡井省二
                     岡井さんも柿が大好きだったようです。

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      味はひを何にたとへん形さへ濃きくれなゐの玉のごとき 子規 
                         なんとなく、女性のことみたいですね。 
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                           大きい柿も、小さい柿も、子規は大好き。      

                 いなるやはらかきを好みけり  正岡子規

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                柿を食べ終わると、もそろそろ終盤。

        秋をすその秋まさに行かんとす 子規
                   柿を愛すその柿まさに食わんとす  失礼しました。 カロ 

                          IMG_5855 (2)                   
           tubame2 (3)oosyou さん、ではまたね。   

       みなさん、うがいと洗いをね。  カロ
                                kakisyou.jpg kakisyou.jpg kakisyou.jpg
                               

 tubame2 (3)oosyouさんこんにちは 
        Bonjour Monsieur.H
     
                             夏痩せて喰ふ男かな   正岡子規  
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                                      食欲増進 梅干しアップ。

                梅干のもよわる暑さかな 子規  
                   梅干しも子規もすっかり夏負け。           

             の子規。             
     
          両肺の病は重く、併発したカリエスは悪化、食欲のでる状態とは思えませんが・・。

              文業の行く先も気にはなるものの、日々、なにより先に子規が考えていたのは、

                今晩ののこと。

                    まだ若く、他にしみもなかったこともありますけれど、

                        とりあえず、超食いしん坊であったことだけはか!です。
           
        1901年(明治34年)、残暑もきびしい日。 子規はからよく食べます。
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                          蔓草 子規画
          
          粥4椀 はぜの佃煮 梅干し(砂糖つけ) 
          粥4椀 鰹のさしみ一人前 南瓜一皿 佃煮 食後梨二つ  nashisyou.jpg  nashisyou.jpg

         2時過ぎ牛乳一合 ココア交ぜて  煎餅菓子パンなど十個ばかり
          奈良茶飯4椀 なまり節(煮て、少し生にても) 茄子一皿  食後梨一つ  nashisyou.jpg

           この頃食いすぎて食後いつも吐きかえす。

    服薬はクレオソート昼飯晩飯後各三粒  水薬 健胃剤          正岡子規  『仰臥漫録』

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                        お腹いっぱい。でも、まだ食べたい。  子規自画像

           晩年になればなるほど、日記の「」は綿密になってゆきます。

             朝昼晩おかゆやら茶飯やら4杯ずつ、つまり一日杯。   
 sakana.png なまり節は煮ても食べ、生で食べればどんな味か、ちょっと試食。  sakana.png

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        なまりではなく、ブリの煮物。 マークン(わたしのだんなさま)の夏負け防止。

                           1339b3d3cd7d3b24b05281bb8f21086591de1c591573471144.jpg
    おやつは煎餅にパンく十個。 梨も一日合計3個。  

          子規は子どものころからが好き。 食べ物は大事な画材となりました。
  
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        パンも克明にスケッチ、のち完食。
                            nashisyou.jpg nashisyou.jpg nashisyou.jpg
    描いては食べ、食べ過ぎては胃薬を飲み、飲んでは食べ・・・。 

             病と暑さの果て、やけっぱち?の大食いはとどまるところを知らず。

                                   キャンディk   
           飯が食える間の長からざるを思い、

          今の内にうまい物でも食いたいというしきりに起こりしかど、

          突飛なごちそうは家の者にも命じかねる次第、月々の小遣い銭にわかに欲しくなり、

            種々考をこらししも、書物を売るより他に道なく、さりとて売るほどの書物もなし。

      考えた末、より二十円借りることとなり・・・。
                                  『仰臥漫録』
     saihu.jpg    美味しいものを食べるため、虚子に借金。 虚子も大変でしたネ。

                  🍉 🍉 🍉 🍉 🍉 🍉 🍉 🍉

             『二六』にある楽天の紀行を見ると、毎日西を食うておる。

                   うらやましいのなんの・・・。
                                       『仰臥漫録』
                            images4Q7VZYKY (2)

                       は新聞記者。 俳句もよくしました。

                 当時の新聞「二六新報」に連載された楽天の紀行文には、

                      旅先で毎日西瓜を食べているらしく、

                         「西瓜一切・・銭」の記述があったようです。

            子規も旅行、そして西瓜のがしたかったのでしょう! やっぱりくいしんぼ!

                ものもはで喰ひついたる西瓜かな  子規 1898
                         🍉 🍉 🍉

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                                子規さま  西瓜冷えてます。カロ
      
 100-300x300syou.jpg  かぼちゃより茄子むづかしきかな 子規 4086-300x300 (3)

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                      むづかしい茄子、でも、なかなか上手です。 

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                           こちらはさくらんぼ。 かわいい。

        夏なおる、という方もいらっしゃるようですが、夏痩せの句をいくつか・・・。    

                夏痩せての通らぬことを言ふ 柴田佐知子
                      こんな女性、ワガママですが魅力的。

       五月1

               夏痩せて少年のゐるを過ぐ 能村登四郎 
                          小説のワンシーンのようです。

                      20180929145657042732_988cd6eca65000bbadc40a1764b60a65.jpg
夏痩せと思ふジヤコメツテイーの像  遠藤睦子
               極限までひきのばされて・・・。        
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                    ジャコメッティのアトリエ  撮影矢内原伊作

                       夏痩せのと聞けば恐ろしき 子規 

                    夏痩せのにとどまるかな 

             夏痩せて喰ふ男かな 
               子規夏痩せ三句でした。    
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                  毎食4杯のおかゆ、茶飯を食べたな晩夏の一年後、  

                        子規は実り多くも短い一生をえます。

                               もっと食べさせてあげたかったけれど・・・。
     4086-300x300 (4)  4086-300x300 (2) 4086-300x300 (4)  4086-300x300 (2) 

                 糸瓜三句の直前に作ったとされるのは、

          病む人が老いての 
                      誰のこと? 秋茄子はつやめいて美味しそうです。  

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                                   空はだんだんに。      
        tubame2 (3)oosyou  さん、ではまたね。     
                            tubame2 (2)oosyou
                                           IMG_5510 (2)syou                                                 
                             
 
   tubame2 (3)oosyou さんこんにちは 
            Bonjour Monsieur. H

                   たれこめて散ることも知らざりき  正岡子規   
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                                               横浜某所。 

           根岸の子規の庭には、ささやかな薔薇の茂みがありました。

    わが庭の垣根に生ふる薔薇の芽の ふくれて夏は来にけり  子規   

    1897年、(明治30年)、前年のカリエスの手術後、容態は思わしくありません。     

    春、意識の混濁もあり、重篤な状態に。 なんとか持ち直したころ、庭の薔薇は散っていました。 

  薔薇の咲く時も、散る時も、命の瀬戸際にいた子規。 気がつけば、もう

       薔薇と出会うことのなかった淋しさ、そして、命を保つことのできた安堵。

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                ご近所でを丹精されているお宅。

     毎年楽しみにしています。 麦わら帽子の奥さんも声をかけてくださったりして。

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                                     去年の薔薇

         今年はお庭近くに寄ることもすこしためらわれ、奥さんとも目礼をかわすだけ。

            そのうちに、薔薇は盛りをぎました。    

                         たれこめて散ることも知らざりき

                          まるで、わたしの初夏の状況そのまま。

                     同じような気持ちで過ごされた方も多かったのではないでしょうか。

            来年はもっと近くで見たい。今年は残念!と思っていた矢先、

                    パン屋さんの帰り、ちょっと脇道へ入ってみたところ、、なんと!
                
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       薔薇、薔薇、。 道の一画にあふれだすように満開。  

         どうも空き家みたい。 鉄柵も錆びて、奥の建屋は崩れそうです。 

              薔薇崩ることの起る前  橋本多佳子
                    薔薇の句といえば! 中学生の時読んでドキドキしました。
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   ほしいままといふ人言はさもあらばあれ 深き薔薇を愛でつも  斎藤茂吉

               誰も住まない家と庭に、まさにほしいまま! 縦横に伸びた枝葉と花。 

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                                    秘密の花園っぽい。

       開ききった花。 開こうとしている花。 萎れつつある花。 い紅色がむせかえるようですが、

                  香りは、通り抜ける風に流されて、さわやかなさでした。

          辺りには人通りもなく、薔薇はわたしがやって来るのをっていてくれたみたい!!

                        を抱えたまま陶然としてしまいました。

                       ちなみに、パンは直ぐに食べてしまったので写真なし。

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      薔薇深く聞ゆる薄月夜 子規

               子規の薔薇句には、どこか、女性へのれが感じられますね。   
 
                               とげし葉し薔薇の枝若し  
       
             1890 m23
                   学生服姿も若々しいころ。
                   ちょっと気になるのは髪型の不自然さ!? 微妙に薄かった?
                             
           咲の薔薇赤うしてり易き   
                     横浜の薔薇は結構長持ちよ!   

                薔薇の花と呼ぶは妹なり
                          ↓  わたしも、この花を勝手にマリーと命名。

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                         並びのマンションの植え込みには、こんな薔薇も。 

                          病癒えて力無き手や薔薇を折る  子規
                    1900年初夏。 この年は薔薇とうことができたようです。
   
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              tubame2 (3)oo  今年の薔薇はれられない薔薇でした。 

                   さん ではまたね。  カロ  

                    うがい、手洗い、忘れずに、ね。   🌹         continuation to read