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   歳時記
         saison de karo 

                 に関はりなき身なり  桂信子
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                         🎄 🎄 🎄 🎄 🎄 🎄 🎄 🎄 🎄 🎄

            が積もらないうちに帰ろうと思いながらスピードをあげ、坂を上がり切ると、

          病院の玄関脇に輝いている巨大なが目に飛び込んできてハッとした。

                     青い塊をまとったようなツリーがの中でゆったりと身をよじり、

           何か言いたげに形を変えるのを見ていると、ふいにきそうになり・・・。


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 目の前のに、ツリーを飾ったあたたかいリビングと食卓、こんがり焼いたローストチキン、

     パウダーシュガーやチョコレートプレートやで飾られたケーキが浮かんだ。

               彼は美人のさんと子供と一緒にごちそうを囲み・・・。 

          木戸博子 「クリスマス」

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                                         ☆彡2  

         かけて海を来るクリスマス  藤田湘子 
           クリスマスをきくつかんだ句。 

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     作家さん発行の文芸誌「」は、今年20号をもって終刊しました。

            木戸さんの短編小説を中心に、詩、俳句、批評など、個性豊かな書き手たちが、

                       幅広い創作を展開、質の高い誌でした。

               残念ですが、から、またそれぞれの新しいが切られるようです。

         「石榴」19号の「」は、ちょっと、ではなく、深刻な内容。
                                                                      trees (2)syousyou
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                kurisumasunekosyou.jpg                   
                           、こんばんは

      、美樹か  ひさしぶりじゃないか
                                                7443-300x300 (2)

                    徘徊中にを骨折した祖父が入院してから三ヶ月になる。・・・  

                      年末だから忙しかったの

                 年末?

あのね  今夜はクリスマスなの  、ツリーも飾ってあるでしょ つまり、もうすくお正月がくるわけ

                 正月か  それはめでたい
             
 祖父は休憩室のソファに座り、緑色の病衣の胸をだらしなくはだけたまま、テレビのお笑い番組を眺めていた。  

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  ☆彡2 (2)小
 い頃、画家を志したこともある趣味人の祖父は、女をつくって祖母をさせたと、母から聞いていた。

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 その日の、わたしは市内の産婦人科を受診し、妊娠三ヵ月に入っていることを告げられていた。

        母はもちろん、つきあっている彼もまだそれをらなかった。         

           結婚もせず、将来のな目標も持てず、

       親元に寄生してしているわたしの今回のことをもし母が知ったとしたら・・・。

         わたしには知らせないでに葬ったつもりでいる三年前の父の浮気を思い出し、

               怒りと悲しみをさせることだろう。   

                                   ゆきsyou

         ラジオのスイッチを切ると静寂がやってきた。 急にが激しくなった。
 
                                    
 🎄 🎄   1小 (2) 🎄 🎄

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           話し出せばたちまち雪となる言葉  杉山久子
                     さんは「石榴」を支えた参加者のひとり。
                           言葉が雪のようにあふれることってありますネ。

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                    お祖父ちゃんは、足が治れば、専門の病院へ移ることが決まっています。

         お祖母ちゃんが亡くなって、お祖父ちゃんをひきとって以来、疲労困憊のお母さん。

              〈会社で窓際にいやられたせいで軽鬱状態になっている〉お父さん。 受験生の弟。
                  
                ヒロインは。 そして妊娠中。 〈〉には奥さんと小さな子供。

                      き方は人それぞれですが、かなりシビアな状況。  

          生誕祭
               ラ・トゥール


                と聖母にき降誕祭  中尾美琳
                     くても、くてもしみじみ。                
                                                                  ☆彡2 (2)小
            
                         しき星のさよクリスマス  佐藤春夫
                                       の字が痛い。

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                 ☆彡2          
                              
       お祖父ちゃんは住んだ家が忘れられません。  りたい。

            治りかけた足でまた徘徊しはじめるお祖父ちゃんとヒロインがの中に立ち尽くすところで

                          いクリスマスのお話は終わります。 

           これからどうなるのでしょう。 なんだかがしめつけられるよう。 
           
                しあわせになって欲しいけれど・・・。

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                                     🎄 🎄 🎄 🎄 🎄 🎄   trees (2)syousyou  trees (2)syou                                

           お父さんへ   いろいろ大変でしょう、まわりの人たちも大変なことに気づいて。

           お母さんへ   い人になろうとしないで。 良い人なんていません。

           お祖父ちゃんへ  クレパスでを描いてみたら? いから、あたたかくしてください。

           弟さんへ    がんばって。

           ヒロインへ   と言ってあげますか? なら。

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           冬麗のくほかはなき  井上和子
                  マリア様もいてくれます。

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                  、きっと、クリスマスツリーはみんなのために立っているのです!

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                  メ    カロ

                                     ☆彡2 (2)小
 
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        歳時記
               saison de karo 

                          討ち入りの日はに居ることとせり  大串章
        12月14日これ (2)

                   今年もあとひと月。  押し詰まってきました。

          日は赤穂浪士討ち入りの日。  
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         その夕方から催して夜になってから降り出したは、 一夜で江戸の町を銀世界とし、

          冬の威厳を知らせ、多忙の町をひっそりとさせたのである。  翌日は小やみになったが、

              夜からまただった。 

         出掛けよう。 のくちびるが動いて、浪士らは立ち上がって静粛に外へ出た。

                     つめたい風が吹いていた。 

                           大佛次郎  「赤穂浪士」     

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            の小説「」は、史実を追いながらも、

     多彩な登場人物、用心棒、女スパイ、盗賊など入り乱れて、

          討ち入りのへなだれ込んでゆく名作。読ませます。

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              事件の発端は元禄十四年(1701年)春。 

                     朝廷勅使の接待役赤穂藩主が、殿中松の廊下で乱心、

                   行事の指南役、に切りつけて傷を負わせたという事件。
   
       吉良氏は高家と言われる身分、代々儀式一般を司り、公家の作法にも通じていました。

 接待を務める大名は指南役に付け届け(いわゆるワイロですね)をする習いでしたが、

              内匠頭はそんな悪習をいます。

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                      狩野探幽

  賄賂に与れなかった上野介が〈〉と、非礼を重ねたのに立腹、内匠頭が抜刀のに出たという次第。

武家のしきたりでは、争いはが常識でしたが、吉良氏とつながりの深かった実力者柳沢吉保の意向もあって、

            高齢の上野介にはおとがめもなく、一方、内匠頭は切腹、赤穂藩は断絶となります。

          後はおなじみ、主君のあだを打つために命をかける浪士の物語。

              彼等が満を持して江戸吉良邸へ夜討ちをかけたのが翌年の

           元禄年 日でした。

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                   寛永寺の鐘。 昔も今も時を刻んで鳴ります。       
          

         ひとつ売れぬ日はなし江戸の春  宝井其角

          江戸の繁栄ぶりがうかがえる句は「」冒頭に引用されています。

          作者は芭蕉の高弟のひとり。 歌舞伎の外伝にも登場する文人です。 

                「赤穂浪士」では浪士の俳諧の師として描かれ、

                          討ち入り間近の源吾と語り合う場面があります。

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                        大高源吾 忠臣蔵では大鷲文吾 強そう。
                                    源吾は子葉と号し句集や紀行文も遺しました。


    其角は、「ち入りは?」などと尋ねることもなく、のんびりと、り言のように語りました。

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                  宝井其角  歌舞伎忠臣蔵外伝 「松浦の太鼓」より 其角役は中村歌六

         も、この世のものなら、いくら浴びても、平気だと思いますのさ。

          いや、人間持って生まれたように生きるよりほかはないじゃありませんか。

                ふと、ばらばらと障子をたたくものがあった。

                      お、だ。

                                       大佛次郎  「赤穂浪士」 

 やわらかな生き方を説く。 武門の意地に生きるですが、師の言葉に、かにうなずきます。
       

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ながら、其角と源吾の交友は後世のフィクション。 元禄を代表する一大ページェント討ち入り事件と、

    よく知られた俳人が、の中で結びつけられたもののようです。


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                                鈴木春信  

               
                      あれきけと時雨来る夜のの声  宝井其角
                    まさに江戸の

     円山応挙 雪松図屏風
            円山応挙 雪松図屏風

        山をぬくも折れて  大高源吾 
     討ち入りで傷を負ったの作とされる句。  
     負傷しているのに、お酒!を飲んで、ヨロヨロ。 

                          義士討入の日なりけり   安住 敦 
                               源吾句をけていますネ。

    橋本雅邦 (2)
                   橋本雅邦  松月図

                     炉開きや庭はの跡もなし 大石内蔵助
                   大石内蔵助が討ち入り前、浪士のひとりに送ったという句。 
        茶会に紛れて密談でもしたのか、大事を前にしての心境か。 読みしたい!   

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         大石内蔵助 忠臣蔵では大星由良助 ちなみにご本人はこんなにハンサムではなかったよう。

                      義士会やなく注ぐ柄杓の湯  大野好子
                        これも茶会の句でしょう。内蔵助句とかさなってかです。

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     大石内蔵助はが好きでした。 山科の閑居にも植えていたとか。 

             元禄のらしい華やかな好み。

                      美しうを咲くやぼたん  加賀千代女 
                        千代女は元禄も末の生まれ。 な詠風です。

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                                菱川師宣    

          バターhaskap

                             大義よく死なしむる義士祭   岡本眸
         20世紀のは仇討という行為をこのように詠みました。
               義士祭とは、4月にで行われる義士追悼会のこと。
                   わたしはなぜかこの理屈っぽい句がき。   カロ

                              068 (2)

                      見て義士討ち入りの日と思ふ  加倉井秋を
                        小さな天窓が句をえてかっこいい!

                                    ゆきsyou
          

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           を冠した俳句賞、

      第回 宝井其角顕彰 晋翁忌「俳句俳文大賞」が作品を募集しています。

                  どうぞをお寄せください。 

        1 未発表の俳句作品句、同人誌発表作品は可です。題名をおつけください。

        俳文  こちらも題名をおつけください。
                        (俳句一句以上をふくむ800字以内の小文、内容は自由です)

                   1、2どちらでも、また、両方ご応募いただいても結構です。

                  応募一点につき参加費二千円を郵便小為替にてご同封ください。

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                   送り先  〒257-0024 秦野市名古木117の1「俳句俳文大賞」係

               め切りは、2020年日です。 発表は3月下旬に通知いたします。

            2020年4月4日、其角の菩提寺 伊勢原市のにおいて

       大賞および各賞受賞者の授賞式、みなさんと選者、スタッフで記念の句会をおこないます。
           
                               

     宝井其角研究家、 「詩あきんど」代表    

                 「玉藻」代表     

                 「青山俳句工場」代表    

                                 

                 作品お待ちしております。 ふるってご応募くださいませ。

   第5回俳句俳文大賞のはこちらです。 

                          http://kikaku.boo.jp/haiku/2020kuei.html


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                  討ち入りの日はに居ることとせり  大串章
                                     それがかも。
                       もちろん〈〉は〈〉とお読みくさだい!

                 みなさま、 歳末を。   カロ             
    
                                              DdJgBDOU8AA-hWK (2)                             
                      
 
     歳時記
           saison de karo 

                  をのこさず食べて冬   山川和子
            
           2012 7 お弁当

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                     わたしが子供だった、だれもみな家の近くの小学校に通った。

              わたしの家なども、縁側に立てば庭の向こうに校舎が見えた。

                                        三國一朗

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           昼休みには、一度家にってご飯を食べ、一休みしてまた登校する。

         さして家がくもないのに、弁当を持って学校へ来る子が何人かいたのは、

       家庭の事情のためだったのだろう。 昼ご飯に帰宅することを習慣にしていたわたしは、

      あの弁当というものを食べてみたいものだと、かねがね思っていた。

                         三國一朗  「肩書のない名刺」

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                                         三國一朗(1921~2000)

                            (1921~2000)は放送作家。

  テレビの司会、ディスクジョッキー等々、知的で親しみやすいキャラでした人です。 

                         エッセイや文化論の執筆にも秀でていました。

                 愉快な話、面白い話、とした話・・・。

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              弁当にうれしく笹子鳴く  岸本尚毅
               笹子とは、のうぐいす。 牛蒡はゴボウ、楽しいマッチング。

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                 きんぴら   

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              午前の授業のあいだにがはげしく降りだしたことがあった。

          この雨にぬれて帰るのかと、ゆううつになりながら昼休みに脱履場へ出ていくと、

                  そこにうちの(いまのお手伝いさん)がきている。

          傘をとどけにきたのかと思って見ると、傘ではなく、い布の包みを持っている。

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          ねえやは、母がつくったを届けにきたのであった。 わたしは歓喜した。

それ以来、わたしは雨が降ると、たとえ傘を持って来ていても、ねえやが届けてくれるお弁当をつようになった。

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          いつも弁当を届けてくれたこのねえやは、良縁を得て、大須の洋服屋さんに嫁いだ。

            作った人の心が食べ物に、と言うが、わたしはあまり関心を持たない。

              ただ、強いてを問題にするなら、話はやはり弁当になるだろう。

                弁当はあきらかに、かがかのために作るものだからだ。

                            三國一朗  「肩書のない名刺」

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                      甘夏の薄皮をとった労作。 かにかまと玉子の超かんたん巻きずし。

                    ○○年前、だった息子に毎日作っていたお弁当の写真を発見。
                                                      
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                      甘夏かグレープフルーツか、記憶なし。
                          ソーセージ、からあげ、材料いつもかぶり気味。
                 
                                              
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                困った時のそぼろご飯。 こんにゃくゼリーがj空白をふさぐ。

            当時はネットが今ほどんではなく、お弁当サイトもなかったので、

                 にまかせて写真を撮ってはアルバムに貼っていました。

              ちょっとかった朝。なつかし・・・。        カロ
                                            


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           やはり困った時のいなりずし。 我ながら色目わるし。 ここでもこんにゃくゼリーが活躍。

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                      いなりずしに秋たちにけり  川崎展宏
                            お弁当の折り詰めに違いなし。

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                   東京名物 某寿司店のいなりずし コロッケみたいに見えるのは、うすあげを裏返してあるから。

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                     第二次世界大戦中、サハリンのにいたとき、 演習の昼休み、

    自分の飯盒をあけた班長が、突然ひどくりだして、わたしたち初年兵をどなりつけたことがあった。
                三國一朗

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           班長の飯盒には、副食のの切り身が、なぜか、おかず入れのほうになく、

     飯の上に、まるで放り込んだように置かれてあった。 班長の弁当をつくるのは初年兵の役目である。

           しかし、これくらいのことで、何もそんなに怒らなくても、とわたしは思った。

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              班長は出身の軍曹だったが、彼の心中が本当に理解できたのは、

         後年、わたしがの東京で勤め人のくらしをはじめてからのことである。

      弁当を持ってきにでるということの底には、言い知れぬ悲しみのようなものがひそんでいる。

                        それは、経験者にしかわからないものだ。 

                                三國一朗  「肩書きのない名刺」


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                  唐突ですが、鮭といえば、つい思い出すのがこの絵。 その名も「

                       日本近代絵画の祖のひとり、作。 迫真の写実。

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             塩鮭をねぶりてもきたきわれか  室生犀星
       小説家、詩人でもあった。  という言葉の切実さ。
 
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                  弁当を開けばの蝿の来る  高浜虚子
                              詠者は蝿をしているみたい。

                万頭の一個の霧ふかし  和田耕三郎 
                         中国紀行の由。 あたたかく、なんだかない昼食。

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                               より人出て昼食す   桑原三郎 
                                 おむすびととウィンナか。
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                    沢庵とにこころ休めをり   鈴木鷹夫
                        そして、作ってくれたのことを考える。 
                   
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                              ouchi-gohan       

                      9372-300x300 (2)    cooking_apron_5339-500x375 (2)                                        

          をのこさず食べて冬   山川和子
                        作ったもうれしい。  カロ

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   歳時記
         saison de karo 

                  袂より木の実ときも出づ  中村汀女

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                                                            ものぽっとsyousyou
                    情感ゆたかな句と、上品な風貌。 

                      (1900~88)は昭和の女性俳句の中心であった人。

              良妻賢母のイメージが強いのですが、 一生を通じて詠みついだ作品は、

                          女性の表現の強さ、しさを教えてくれます。

                広辞苑無料検索
                        中村汀女 

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              秋扇やしきまま母となり 

          麦笛のけばよく鳴るさびしさよ

      夕焼けに向つてみ入る如し

扇には女性賛歌、笛には愁意、夕焼には未知へのが。

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        汀女は熊本の素封家の出身。 温暖な土地で父母のに育まれた少女は、

            結婚後、東京、横浜、仙台等、転居の内に子育てを続けます。
                                   
   昭和十一年から翌十二年まで、夫君の転勤でへ。

         gramho kawane3939Instagramsyou
                      kawane3939


       秋雨の汽車に乗らんとしてるる
 戦前、みちのくへの旅はかったことでしょう。 
                        
          目をて秋の夜汽車はすれちがふ

         譎る岑c0059485_19321343_(2)_convert_20171202031242 
                   
      の国の生活は珍しかった。

    子どもたちの学校の窓から見えたの山の壮麗さ。 梅桜一度に開く春のはなやかさ。

                              newyear_c93 (2)ume  諏訪さん3syou  newyear_c93 (2)ume

 塩釜の港はなかなか賑わって、廻りの遊覧船と露店が岸に寄っていた。

       宮城野に青田のが吹き渡る日に、中国で事変の起こったことを知った。

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         ものぽっとsyousyou (2)

                 秋空は美しい。心の中までむほどで、二度目の秋の十月、

      いつか知り合いがたくさんになったこの土地に、また私共はれた。
 
                                    中村汀女 「汀女句集」

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         い仙台の生活を淡々と綴った文章は、読んでいるだけで心地よく。

    戦後、いちはやく「」を創刊。 お国訛りの残る語り口と闊達な人柄で、ジャンルを担う女流に。  

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                             曼珠沙華くほどとれど恋し

                   子の夜寒の床の引けば寄る

    恋し、あはれ。 情愛のはためらうことなく使われます。

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                               われをわれ子をふ石蕗の花

                        おなじみの、また子供への愛情句。 

           汀女はまた、 対象への鋭いまなざし、きびしいも備えた人でした。

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                                我に返り見直す隅に寒菊し  
                              歳の作。 機転がありますね。
                             
              シクラメンはシクラメンのみけれ
                                     まるで論のよう・・・。
                              1622338_586503384758550_997412525_o (2)    

                         銀杏のちたる後の風の音  
                  銀杏をつくして、たどり着いた言葉。   

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            夫と子を忘れ懐手 
          こういうのもい感じ。すぐ思い出すのでしょうけれど。
 
                      菊 0

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                    に悔も残らず菊枯れし
             ・・・悔いは消え、思い出だけが残ります。

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       袂より木の実ときも出づ  中村汀女
                  フォーエバー!
 
                                      ものぽっとsyou
 
   歳時記
        saison de karo 

                         またのごとくに寄せてきし   高倉和子
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                                        横浜の水。 もうすぐ海へ。    

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     かった夏、やっと乗り越えたと思えば、もう今年も後半。 

                      の葉は色づき、美しいと思う間もなくり始め・・・。

    そして、つぎつぎにやってくる。  自然とは仲良くしたいですネ。


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    別れ来て淋しさに折るかな  尾崎放哉
                        野菊を見ていると、淋しくなって。

        に深き秋思の観世音   高橋淡路女
                      観世音もおしいのでしょう。

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                              さみしいワ。 信濃追分の野仏    

                     広隆寺 弥勒菩薩 
                       さみしいのを通りこして恍惚。 広隆寺の弥勒さま


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 1ホイッスラー
                 ホイッスラー  白のシンフォ二―№2
                                      
  ジェームス・マックニール・(1834~1903)は近代絵画が始まろうとする頃、
          
           独自の作品を遺したアメリカ生まれの画家です。主にイギリスで活躍しました。

 テムズ河畔1860グラスゴー ハンテリアん
               ホイッスラー  テムズ河畔  西洋か東洋か。 どちらも秋思。

 彼は当時紹介されて人気を呼んでいた日本の、陶磁器等に通じ、どこか日本的な風景や女性を描きました。

          描かれた女性たちはみな、寂しくいを帯びた表情、そしてなぜか白い衣装。 

                     白のシンフォニー3 1867バーミンガム バーバー美
                       ホイッスラー  白のシンフォニー№3  

           菊純白にの香を放つ   飯田龍太
               かなしみとはり高いもの。

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                  ホイッスラー レイランド夫人

     なくや夜ごとつめたきがしら   桂信子
          つめたさをじっときしめているよう。
                    

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          秋といふもといふもうら淋し  三橋鷹女 
                      鷹女も秋には弱気に。

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                 と変わってしい秋も!  最近のツイッターから・・・。

          萬さんのツイート@YRZ-oou
                        萬さんのツイート  朝のサンキュー。
              
                                   illust36960 (2)korekorekore  024 (2)mottosyou  illust36960 (2)korekorekore
                     
      plan🐻 電車でカバンから飲み物飲もうとして取り出して開けようとしたら焼肉のタレだった…
   Planさんのツイート 電車でカバンから飲み物取り出して開けようとしたら焼肉のタレだった。
                                       指がかわいい。(カロ)

               3.png  illust36960 (2)korekorekore  3.png

                    そた@sotaatos
   そた@さんのツイート  どこへ行っても在来線。 某ターミナル駅。                

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                    セザンヌ 林檎のある静物       

           とりどりの買ひゆけり弥撒のあと  谷口星眠  
         美しい果実はのしるし。  このように詠まれると信仰もまた良いものと思います。

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     つくづくと我が見るやの声  正岡子規
    虫のは病む人の影から生れてきます。   

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                    ルドン

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                      うちのクマも愁思。   

                なことはといふことに  仁平勝
                 ! 淋しい? ほんの愁思よ。

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                                     なつ2

                     またのごとくに寄せてきし   高倉和子

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                    みなさん、 よいを!   カロ
                                                                     024 (2)mottosyou