カの一冊
                  L de karo


                          のあとが来ているかな  岡田耕治


                     39499-constant_montald_la_fontaine_de_l_inspiration繧ウ繝ウ繧ケ繧ソ繝ウ繝サ繝「繝ウ繧ソ繝ォ_convert_20170603190145
                                    コンスタン・モンタルド  la fontaine de l'inspiration  「インスピレーションの泉」    
                         
                                                                       

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                                     39499-constant_montald_la_fontaine_de_l_inspirationコンスタン・モンタル (2)
                                        

                   著『』は静かにえている印象の句集です。 夏の句を中心に・・・。


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                                 『日脚』                      

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                                      香水やすぐにると言いて  耕治
                          
                   朝顔蒔くなかったことにして  耕治

                        香水にも朝顔にも、たくさんのが込められて、まるで私小説のよう。

                           
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                岡田さんは言語教育の専門家です。でも、彼は難しい言い回しをしません。

                    句に使われているのはどれも、日常、そこにある言葉。

                       自然で、語り口の中に、
  
                           他の言葉には負わせることのできないがあります。


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                                  鈴木其一  『朝顔図屏風』
                    

                                          tokuhainarukikata (2)
                                                         tokuhain.arukikata


                      風の日のに生まれ変わること  耕治

                                     誰もまない言葉の奥に、ひそかな否認と諦観。

                                者も、季節も、事物も、そして分自身も、

                         しく受容する姿勢が貫かれています。 

                                 
                                陋・€€蛟画聞_convert_20170525215703                                             

               
            蛇出でて一つのに近づきぬ  耕治

                             蛇も傷も、挑戦的な形をとりません。けれど、れられません。

                 言葉は私の心にみ入って、いつか、私をすっかりえてしまいそう。


                                           39499-constant_montald_la_fontaine_de_l_inspirationコンスタン・モンタル (3)
                    
                                                   
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                                     小山茂                          
                          
                                         を越えたばかりのきりぎりす  耕治             
                         
                                                  ド。でも品があります。 



                            39499-constant_montald_la_fontaine_de_l_inspiration繧ウ繝ウ繧ケ繧ソ繝ウ繝サ繝「繝ウ繧ソ繝ォ_convert_20170601220852
                                               モンタルド 「インスピレーションの泉」            


                           のあとが来ているかな  岡田耕治


                コンスタン・モンタルド(1862~1944)はベルギー派絵画を代表する画家。

                     「la fontaine de l'inspiration インスピレーションの泉」は代表作。

                          神秘の力が湧き出る泉に寄りかに水を汲む男女。

                              こんな情景にいつかどこかでめぐりいたい・・・。

                                   岡田句はなイマージュの世界に通う側面も。


                                                  美 no61褐色と青 1953 マーク・ロスコ1903-70 (2)                                                                                                  

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                をゆっくり過ぎる野分かな  耕治

                            約束の時間はの中で華やいで・・・。


                                                   images2 (2)
                                                           クレー

                                18622517_773179266173903_314455381985556834_n_convert_20170604203153.jpg
                                               

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        の一冊

                de karo


                     少しづつらして青葉風  林菊枝


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                         らす? それがまだ読んでないのもあって・・・。
                                        

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                   林菊枝 『』  い切り少女っぽい題名にしびれます。


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                            あねもねといつてなんだかくなる  菊枝

                        魚たちはぎつづけて天の川  菊枝


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                                 クレー


                             いきれ銃後の匂ひしてゐたり  菊枝


                                             2010626134231853_convert_20160424185017_convert_20170520223814.jpg


                   は物故の詠み手。

                       戦争も高度成長もそのも全部知っている世代です。

                            『のティアラ』上梓の頃は八十代。

                  菊枝さんの言葉はとてもい空を飛んでいるのですが、

                        彼女は自分の空のさを語りません。

                  だから、 もそれにがつきません。  なんて


                                   縺ウ縺垣convert_20160811145720   


                      シロツメクサ urarakaippoippo           
                                   

                          詰草のティアラせてもらひけり  菊枝

                               のティアラを冠せてもらえるのは、に何にも望まないひと。



                                     シロツメクサ1 (2)
                                                                           

                      襍、縺・「ィ闊ケ・廟convert_20170520040540                               
                                     クレー     

                           
                  風船のせるほどのこと  菊枝                

                     もかも所詮は風船の。 あっさり手放しましょう。・・・と言えたらネー。


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                 ゆくゆくはしきの市民権  菊枝

                                  もしかしたら市民のこと!? 

 
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                                             eventcherker


                      風鈴を吊るになつてもらふ  菊枝

                         菊枝さんには、と言ってくれるボーイフレンドがたくさんいたのでしょう。💛


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                               難問のと解けたる夕立かな  菊枝 

                                               


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                           おれぬ毛虫が食べつくす  菊枝

                                    何かおいしましょうか。


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                少しづつらして青葉風  林菊枝

                                  これがなかなかしい・・・。
                

                                   縺ュ縺薙Μ繝シ繝・ぅ繝ウ繧ー繧ュ繝」繝・ヨ・胆convert_20170518223522


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                            天国のさま これからも仲良くしてね!  カロ


                                     しろつめくさ nell

                          
 

     の一冊

               Livre de karo

                                 砂山にを絞りいる  増田まさみ

                    さくら砂 井上晴雄
                                                                   井上晴雄  

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                                増田まさみの句集『』―ゆうし―は白い表紙に黒い刷り。

                       ひとことひとことは透きとおりぎ澄まされていほど。                       


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                                       つばき03


                                      猫の眸に色なき椿落ちゆけり
 
                             春雷やの似合う人だった
                         
                ゆきやなぎ鞭打つほどのでなく                            まさみ

                                             IMG_0157_convert_20170413133609.jpg


                 ここにはきわめて個人的な関係、が詠われているのですが、

                      れた女性の言葉がいつもそうであるように、

                           まさみ句のには、深く広いシンパシー、への共有意識が流れています。
 
                   どうぞ、こんな風にも読んでみて・・・。


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                   おもかげのせればす桜貝    まさみ

                          桜貝とは、であるのかも知れません。


                                             127177666510116419492_2010_0420sapphire0021_convert_20170412222607.jpg
                                                                時空を超えて                              

              燃えさしのをくわえ鳥渡る  まさみ

     一本のをくわえて海を渡るのはimmigrants and refugees 移民や難民となった人たち。 彼等にあたたかく。 

                        かもめ


                  わけもなくいたらあかん凧  まさみ

                                          は孤児でしょうか。


                                                   ねこ少女5

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                                          josuikan


                     で見てでも見る揚雲雀   まさみ

                             此岸は、彼岸は。揚雲雀はどちらもっている。                               

                               
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                          s hosoi   
                              

                             花筏手のる方へ行ったきり   まさみ

                                          の行く方向をぶんでいるよう・・・。
                                  

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                      砂山にを絞りいる  増田まさみ

                           絞りだす色の絵具は、きっとわたしたちの可能性のこと。


                                                     clipant.jpg
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     の一冊

                de karo


                      笑い了えし体がの中  池田澄子
                     
                              さくら1
                                                          s-201502190040039322 (3)

                            s-201502190040039322 (2)

       言語のらかさとさが共存する池田澄子の句群。
 
               彼女の百句を選んだ『池田澄子句』をひもとけば、

                     さまざまな時代と表情の澄子像にめぐりうことができます。

 
                                                  縺・¢縺・廟convert_20170207194152

                       
                           s-201502190040039322 (4)
                   s-201502190040039322 (3)

                               を奪われるのが表紙写真。

                                       澄子少女時代の雄姿、平均台上(?)のみごとなです。


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                             いけだ6
                                                              ドガ 『エトワール』

                             少女期に遭遇した戦争と近親の死。 人生の波浪に対する感受性のれ。  
                                                                                               
                    内面の振幅はしばしば身体のとなって句に現れます。

             微妙な一瞬を五七五に定着させているのもまた絶妙な感覚。

          
                 蒟蒻はにふるえて春の雪  澄子

                               ふるえているのは。そしてという言葉。


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                                              ウォルコウィッツ 『ダンス』                           

                                   

                         に春の夕べのハンドクリーム  澄子

                                    と心、どちらもしっとり濡れている。

                                            morelli1_convert_20170216221746.jpg
                                                           モナリザの手


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                          言う前にひらくすべりひゆ  澄子

                               思い切って何を語るのでしょうか。は言葉に先行しています。

                            
                                雎・衍隴湾ress_convert_20170217010811

                    
                      初恋のの永生き春満月  澄子

                           初恋の人はであったのか・・・せつないけれどるい。 

                                澄子はしさを隠しません。 でも、しさのまま詠いもしません。


                                ロダン ダンス
                                            ロダン 『ポーズ』 


                                                 豬懃伐貔・ュ神convert_20170216182745
                                                             s.hamada     

                                     
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                         かの中の空気の春たけなわ  澄子

                                           豊満な女性みたい。空気ももおいしそう。                                                                                                      
             
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                            クレー  『カラーワーク』
             
                             
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                             腐みつつ桃のをしていたり  澄子

                                  腐みやすい。桃もも。

                        
                                                 いけだ7 ミドリの衣装
                                                       ドガ 『緑のコスチューム』                                                  
                            
                  縺・¢縺・論convert_20170207202057
                                  ドガ 『踊り子』 ブロンズ           
                
                                               いけだ5 (2)


                     笑い了えし体が桜の中   澄子  

                                 体の中もふぶきです。

                                    s-201502190040039322 (5)
                            
                                 いけだ9
                                            ドガ 『踊り子の素描 』    
                                                                                                                                                                                                             
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            の一冊

                      de karo


                     玉軒越せばもうられる 須田優子        『白炎』      
                                                            


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                   須田優子(1929~57)は、10年に満たない句歴の殆どを病床に過ごし、

                         珠玉の作品をして短い人生を終えたひと。

                                句集『白炎』は、没後刊行されたの著作です。


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              値切らず買いて淋しき働けず  26才

                    値切らず、働けず、否定と否定がしい。

                                   
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                                          月の木蓮となる逢はざれば   26才 

                        と読みます。
                                 
                 月と木蓮が白いであるという喩は目に新しいものではありません。

                     彼女がほんとうにを見ていたことは分ります。


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                                         熱にう寒卵のをつきほぐし  27才

                          母へ焼くふくらむの唄  26才

                              い黄色、るい黄色。


                                    卵


                              朧夜のの丈さにの黄  26才

                       こちらはかな黄色。


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                  作品のみと向き合い、ご本人とはれている方が・・・と常々思っているカロですが、

                  まっすぐな心情が語られる優子作品を読む時、

                  彼女の心拍ときを身に近々と感じざるを得ません。

                  どんなにきていたかったか・・・。

                  優子の句は、命ながらえて言葉をすことの幸運を、

                  わたしたちにえてくれるのです。


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                                  黒々と月明に咲き地の椿  26才

                            春愁や無傷のをふと憎む  27才

                    タンポポ発見を輪に少女坐る  26才


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                               玉軒越せばもうられる   27才

                          軒を越えていってしまった玉。れないで、と言っているよう。

                               ・・・、あなたの言葉を読んでいます!

                    1しゃぼんだま