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  の一冊
         livre de karo                                 
                               に読む汝や母系の   伊丹三樹彦               

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                                                     伊丹三樹彦句集 『』      


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                                                     ルノアール                           

                           小学校へ上がったばかりの、冬のだった。

            うち中ってお出掛けというので、私ははしゃいでいた。・・・の服を着られるのも嬉しかった。

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    玄関にうち中のをならべた。 父の靴のりは母の草履で、分厚いコルクの上に畳面がのっていた。

          玄関の正面には帽子掛けがあり、私のグレイのフェルトに黄色のリボンのと、

      弟の黒い帽子、父の中折れが並んでいた。 が届かないので私は何度も飛び上がり、帽子をとろうとした。 

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    やっと手が届いたと思った途端、帽子掛けが外れて落ち、私のを切った。 それから後は全くにない。

                   こういう場合、父はするたちなので、おそらく母に八つ当たりして、

       私を医者に担ぎこみ、その夜のお出掛けはになったにちがいないのだが・・・。
                                                               向田邦子  「

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                   さんは1920年の生まれ。 来年2月で歳になられます。

             指にあまる句集をお持ちですが、このたび刊行された『』は、

                 長年の句歴のそれぞれの時代から作品がされて、

             三樹彦俳句をできるスケールの大きなものとなっています。

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                、之を父母に受く。敢て毀傷せざるは、孝の始めなり。                                          
                                                             『孝経』  孔子の言葉

        子どもの身体はお父さんお母さんにとって大事なもの。 自分でも大切にしましょうネ、 と言えば現代的でしょうか。

                  生後すぐに母親とれ、めぐまれた中にも孤独に育ったという伊丹さんの場合、

                          血縁への憧れとしみを表した言葉なのかも知れません。

              そして、作品のなかでは、それが、三人のさんへの愛情として表現されてもいるようです。

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                    三女得て かせて  を鷲摑み  三樹彦
                           
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            には啓子、夏子、凪子さんの三女がある。
         
              長女啓子さんの生まれた当時〈子の口泡ふつふつ春の昼〉と詠って以来、

                 数多くの吾子俳句が発表されている。

                    子を夜酔余の顔寄せて

                       けば子が首に手を纒く 野中

          ・・・こうした親子関係も、娘たちの成長に従い、次第に形を変え、遂にはつぎつぎと嫁がせて、

                 今掴めるものは手元に残った、この一顆である。

                             『鑑賞「身体髪膚」「続身体髪膚」 -伊丹三樹彦の自詠像を求めて-』

                                       同集に収められた愛弟子森洋彦さんの三樹彦鑑賞より
             
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                    父も母も、傷なく育てようと随分細かく気を配ってくれた。

                       それでも、子供はいもかけないところで、すりむいたりこぶをつくったりした。

                                                  向田邦子  「身体髪膚」
                         コンと6
                             向田邦子

                 作家(1929~81)は、弟をはさんで姉妹の長女。

                    戦争中少女期を送った彼女にとっても、身体髪膚という言葉はしいものでした。

               向田さんのお父さんは、いわゆる未婚の母の子供としてを重ねて育ちました。 

                       勤めた保険会社で、会社始まって以来の大出世と言われる栄達を遂げた父は、

        最初の子供である向田さんをに、そして熱烈に愛してくれました。

              生涯独身であった作家は、お父さんのをいつも胸の底に持ち続けていたようです。
       
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                    乾いては濡れ   三樹彦  
                         三人姉妹のらしさ、そして無季の強さ。 

                                          IMG_1945 (3)        

                 の妹も、顔に小さな傷をしたことがあった。

            祖母が亡くなってすぐの法事の時だったと思う。 い妹が坊さんのお経をおかしがって、

        笑ったりするので、をあてがわれ、庭でひとりで遊んでいた。
                                                         「身体髪膚」


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    俵屋宗達 松養源院小      
                                       俵屋宗達


           ちょうどこの日、庭師が入り、の木の手入れをしていたのだが、妹が脚立に寄りかかったのか、

                 庭師が上から植木鋏を落としてしまい、妹のをかすめたのである。

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                       妹のき声で、親戚一同が総立ちになった。

              だ! をやられたぞ!

                仁王立ちになって叫ぶ父をき飛ばすように、母が足袋はだしで飛び出して、

                妹を抱きにすると、物も言わずに、隣りの外科医院へ駆け込んだ。
 
                                                    向田邦子  「

                     お姉さんも妹さんも、怪我はたいしたことありませんでした。 かった!

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                                      では、句集『身体髪膚』から、の句を・・・。

                               眼は眼 蟬鳴く朝 
                   すきとおるような赤子の。 なぜかしくなる句。

                          畔の子のる一列はたしか                   

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                  かぜの子を眺めおり目めて                          

           くや刈田となりてすぐ
                         子どもと自然は。 自然は子どものためにあるのですね。


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                      の土足を見んと車席攀づ
                  子どもとのが、かけがえのない時間として刻まれています。

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                 に読む汝や母系の   伊丹三樹彦 
                                     長い睫毛は、奥様さんから、お嬢さんたちへ・・・。  

       イルステズ
                                            イルステズ

                             
               印象い句を・・。       

                        この世のを見て来ての 
                                    鳥、そしてのこと・・・。
                                              何千羽いても 羽の

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              窓の冷えに 額あて える

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                             ムンクが描いたロダンの考える人 ロダン美術館の庭園

                                        える人に及ばぬ 

   
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                       先生 ありがとうございました。  いつまでもお元気で!  カロ

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   歳時記
           saison de karo 1

                                  毛皮脱ぎ置きて吾を見る   波多野爽波

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                    は車掌の後から車両へ入って行ったが、車室の入り口で、

               中から出てきた一人のに道をゆずるため、立ち止まった。

        彼は会釈してから車室へ入ろうとしたが、何とかもう一度、この貴婦人を振り返って見たいという思いにかられた。

                彼が振り返った時、彼女もまた顔をへ向けた。

                      いまつげのために黒ずんで見える、そのきらきらしたのまなざしは、

            じっと彼の顔を見つめたが、すぐまた、誰かを探しているように、通り過ぎて行く群衆の方へ転じた。
                  
                                                          トルストイ 『アンナ・カレーニナ』 

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                             何度も映画化された『アンナ・カレーニナ』 こちらはヴィヴィアン・リー

                                   革命前夜のロシア文芸を牽引した
     
                     のベストセラー『アンナ・カレーニナ』の序章、アンナとヴロンスキーが出会う場面です。

                    時の大臣の妻であるアンナは、偶然出会った軍人ヴロンスキーと運命的な恋にちます。

             、離婚に同意しない夫、息子への愛着、新たに生まれてきた娘の先行き。

                               困難と不幸がにアンナを襲って・・・。

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                                    著て人には見えぬ   堀恭子
                               毛皮をまとうのは、が欲しいから。
                                            そして、何かをしたいから・・・?

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                                  の恋愛がクローズアップされてはいますが、

                         多彩な登場人物が、それぞれひたむきに生きる姿を描いて、 

              『カレ』は、大きな反響を呼びました。      

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                                クラムスコイ 月あかりの夜 もの思いにふける女性

                 イワン・もまた同時期の美術界をリードした画家のひとり。

                    絵画とはの人々の心を表現するべきものであるという画家の信念は、

                       精緻に描かれた人物のに現われています。 

                    揺れ動く、社会に、身分に、思想に、そして恋に翻弄される帝政末期の人々。


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                                                               クラムスコイ 忘れえぬ人

                       なかでも、よく知られているのが 「ロシアのモナリザ」と称されるこの絵「」。

           『アンナ・カレーニナ』初版の10年ほど後、小説にい影響を受けて描かれました。

    模様のペテルスブルグの街を行く馬車に端然と座る貴婦人。 憂いを秘めつつも強い光を帯びた。 

                      彼女は、絵の前に立つあらゆる人をかに見下ろしています。

           日本でも人気の高いこの作品はモスクワからたびたび来日。 この、10年ぶりに公開されました。

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                                        ロマンチック・ロシア展。  また会えました。

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                                                              会場は渋谷 Bunkamura               
                45チスチャーコフ
                  チスチャーコフ 少女 琥珀のネックレスが透きとおっていました。

                          『忘れえぬ人』と共にやってきたの作品です。

                                  russia_4.jpg
                                          ヴェレシャーギン アラタウ山にて  ロシアの人々が待ちわびる春

                        1バクシェーエフ
                                                      印象派を思わせる風景 バクシェーエフ 樹氷

                       恋人もも抱いてさぶりぬ  対馬康子
                                   ヴロンスキーもさぶられ。

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                アンナとヴロンスキー  なんと彼はアンナのために自殺未遂までしちゃうのです

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                                                                Bunkamuraの花屋さん
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                                                       フロアの壁には何人もの『忘れえぬ人』が。
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                 1930年代の「アンナ・カレーニナ」、アンナ役はグレタ・ガルボ 意志が強そう

             
                   あたくしは、いなくなるんですわ。でも、あたくし、とってもうれしいんです。

                     いなくなったら、あなたもあたしくもわれるのですもの。

                                                             『アンナ・カレーニナ』

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                海外に居を移していたアンナとヴロンスキーはロシアにってきますが、

                       血縁も社交界も彼等を受け入れてはくれません。 ふたりの間にもが吹きます。

                     ヴロンスキーと出会った時と同じの駅、彼女は走ってくる機関車に身を・・・。

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                             モネ 機関車風景 今回の出品作ではありませんが、ピッタリなので。 カロ


              、あたしはへいったらいいんだろう。

        アンナはプラットフォームを先へ先へと進みながら考えた。 そのはずれまで来て、アンナは立ち止まった。

                  不意に、彼女はヴロンスキーと出会った日のことを思い出した。

                                                               『アンナ・カレーニナ』

                   青い雪

             終着駅のに顔切らる  遠山陽子
                       月の光はいほど。

                                        汽車の音のく聞ゆる   正岡子規
                                          ここに置くと、子規の句もロシアので詠まれたよう。


           雪4 (2)

                               愛に正直であったアンナの悲劇的な人生はここでわりますが、

                  登場人物たちは、それぞれ国や家族のためにきる道を模索しました。

                       小説は、アンナもそのであったことを強く示唆して幕をおろします。
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                                               マカロフ 婦人像

                          汽車と女ゆきてはじまりぬ   西東三鬼 
                                         劇的な一句。 三鬼はをどう思っていたでしょう。
                                     きっとお気に入りだったのでは?
                       
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              かなしきはギヤマンのの毛皮の   三橋鷹女
                        鷹女が詠えば、毛皮もしみも絢爛。

                                  毛皮脱ぎ置きて吾を見る   波多野爽波
                                     
                               わたしもまっすぐにを見たい。  カロ

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            の一冊
                livre de karo

                                仏に剥落のつづきをり  細見綾子 『伎藝天』 

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                                                   角谷昌子さんの新著と美しい面立ちの浄瑠璃寺吉祥天女像。                                                                     
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 秋篠寺の伎芸天。 綾子が詠んだのはこちらの由。 胸衣のあたり、剥落の中にかすかな紅が見えますね。


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           『』は、綾子が「日本の言葉との新しい出会い」を求めて授かった、言葉の花束のような句集である。

                     ・・・綾子の場合、無常観に心を縛られるのではなく、 

と思われる対象にも、「不限定」かつ「有限」の美を見出し、心の平安を得たのではなかろうか。

          ・・・身体感覚で感動を描く独自の詩心のである。

                                      角谷昌子  『俳句の水脈を求めて  平成に逝った俳人たち』

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               本稿執筆により、影向や回向、すなわちを慰め、しかも自分を鼓舞するという俳句の力が、

                            平成を通しても見えてきた気がする。

                                 角谷昌子   まえがき ― 俳句の力

    IMG_3432.jpg               
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            30年という平成の、たくさんの俳人が逝去しましたが、            

             さんの 『を求めて 平成に逝った俳人たち』は、

                         まさに終ろうとしている時代をわたしたちに明示してくれるです。

                  い言葉の海から探し出された表現者たちのプロフィル。

        彼女の筆致は。  俯瞰的ながしっかりと守られ、文章にはゆるみがありません。


                               IMG_3395 (3)           

                       や冬日の水脈を織り  古沢太穂
             闘士としての揺るがぬ厳しい姿勢ばかりでなく、人間としてのしさ、
                         詩人としてのかな感受性を味わうことができる。  角谷昌子

                             きねばや鳥とてを払ひ立つ  村越化石
                         雪を払いのける鳥の生命力にまされる。  昌子


                    思想に生きた、病に立ち向かった

             昌子さんのまなざしは、苦難多い人生を生きた俳人にも注がれます。

          び出された人たちは、彼女に、としての自分自身の言葉を訴えかける存在であったのでしょう。


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                          青天のはじめは光りなり  細見綾子


        純真芳醇な句作で知られると、後に夫となる沢木欣一とのいは次のように記されます。

                        第二次大戦中、綾子は長い闘病後、欣一はまだ学生でした。 

                                 IMG_0340(2)_convert_20160922204031.jpg                                   

         学生たちは近いうちに戦地へ赴かねばならず、それまでいかにきればよいかを話し合っていた。 

                綾子は慰める言葉をもたず、散りゆく紅葉を見つめながら、

       「いかに美しくするか。そのことだけではありませんの」と言った。

                この言葉は欣一に衝撃を与え、心からずっと離れなかったようだ。

                                          角谷昌子   「細見綾子  天然自然の柔軟性」  『同書』


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                                                       マリア像も剥落・・。

            は、綾子の代表作、

                              のつづきをり
 
            剥落という言葉につながってゆきます。  消耗も剥落も、マイナーに受け取られがちな言葉ですけれど、

                  女性の表現は、滅びの行程にさえ、を生み出すことができるのですね。   

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               に人を好きになれるのは、もう女だけなんですから。  

                                ・・・だね。
                       
                  そうですわ。 女はこともなげに明るく答えて、しかし島村を見つめていた。

                                                            川端康成  『

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           雪の温泉宿に長逗留する男島村と薄幸の芸者駒子。  川端康成の『』は、まことに古風なお話です。

      貧しい生まれ立ち、恩やしがらみにして生きる女性、駒子は、一見、耐えるばかりの弱い存在ですが、

              彼女の言葉には、ときおりの強さと矜持があふれ、読む者を魅了します。

                         ヒロインの生きる「」は、
 
                  綾子が「するだけ」と語ったことと重なって見えるようです。
                        
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          、昌子さんの筆は、綾子俳句のさらに深部に届きます。

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                                    離れもの  綾子

                      生命ののような鶏頭を〈三尺〉を保って見つめるうち、心の拠り所とするさを得た。

                  ・・・社会性俳句の雄であり、鋭い論客を夫に持ちながら、

         当時の風潮に染まらなかった綾子には、侵されない「」感がある。
                                                 
                                              角谷昌子   「細見綾子  天然自然の柔軟性」  

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                                         kiuro

                       冬薔薇く咲かんとみもつ  綾子

                                  れに向き重き辞書繰る言葉は  綾子
                      薔薇も辞書も、対象にせまりつつ、静かなを保ったことばで捉えられていますね。
                                                                                 
                                ひな6
                        
            さんが贈ってくれる言葉のは多彩です。

                         寒い冬をづけてくれる数句をご紹介して・・・。   

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                             雪の日暮れはも読む文のごとし  飯田龍太  
                     あのからの手紙でしょうか。
        

               勤めるはうに似る白息も  鈴木六林男   
                                 そのあとには、癒しとがありますように。 

                     浄瑠璃寺1    
                                浄瑠璃寺吉祥天女像

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                    を出て朝寒のこゑとなる  能村登四郎
                       きびしい生き方がこもる句ですが、可憐なのくちびるかも・・。
            
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                                      薬師寺に伝わる吉祥天画像。 麻布に描かれた天平時代のくちびるが今も美しく。

          仏に剥落のつづきをり  細見綾子

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                                   寒い日、どうぞあたたかく。  遠からじ・・・。   
                                                                       カロ   
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       歳時記 
              saison de karo

                                  ひとつずつを透かして  紀本直美 

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                      。 年もいろんなことがありましたね。  

                          いただいた本、美術の情報、展覧会、音楽会のご案内に! 

                にも印象的な作品が多かったです。 そのうちの何冊かをご紹介します。 

                         今年あたらしいを刻まれた方たちの言葉をどうぞ・・・。     カロ

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                                                                         横浜のばら 
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                                     『

                    田中さんの言葉にはと才気を感じました。 一緒に街を歩いているような楽しさも。

      し七つの大罪犯し   田中葉月
         カトリックの教義によれば、つの大罪とは、虚栄、嫉妬、怠惰、憤怒、強欲、貪食、淫蕩。・・・わたしもほとんど。
                                          
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                       今年いちばん上から目線だった横浜のねこ。
 
                    冬の猫になりすます  葉月
                          猫はにでもなれますね。  なれないものは犬だけ?か。ワン。

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                                                     いちばんスタイリッシュだったこちらも横浜の犬。
                       
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               風のままに転がるマフラー  葉月
                               赤いマフラーはとして、奔放に生きる少女を彩っているよう。


                             年とってもしかったツイートも。 その  
                     2018DRSevz2UEAA-7dw島田貞夫さんのツイッター2
                         島田貞夫さんのツイート  必ず助かる救急車。・・・ナンバーに注目。   


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                        『投ぐ日
                                                 花束ちあき

                       齋藤さんのお父様はい南太平洋で戦死。 お父様につながる句は胸にせまります。
                      
            ひれ酒の炎にと父の顔   齋藤保志
                      おいしいお酒を飲まれるたびに、お様がそばに・・・。 なみだ。 そしても。

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                                 再生の億の冬銀河   保志  
                              小なものと大なもの。 どちらも大事です。
                            
               焼芋屋の声で呼び  保志
                        焼芋は手にあたたかく、舌にねっとり、そしてにつかえ・・・やっぱり女性だワ。 
  
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                        ホスピスの小窓開きおりの花  保志
                                  良いいでずっとずっと咲いていてほしい。
              
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                         今年のツイートその          
              2018ヤギの人(ゐうさい)さんのツイッター11月24日 2
                ヤギの人さんのツイート  新しい元号「内定」かと思った!?  内定元年。 。 

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                                                         』   
           
                 赤野さんはを負う俳人。  句は謙虚ですがスケールが大きい。

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                       葱つるし怒りを分かちあう    赤野四羽 
                               い思想を詠った句として読みました。

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                                   yakeiこれ
                        
           くコート羽織るも手荒  四羽
                小説のような語感。 コケットな女性。 赤いコートのやかさに夜も赤く染まります。 

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                                               vintage barbies

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                                        冬のひと多ければひとりになる  四羽
                       孤独はのなかにある。 ある哲学者のことば。 

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                 からひとをみているよ   四羽
                       くから、おおかみに見られていることをわすれないように。 

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                                       ツイートその                            
                      クロイツネヨシさんのツイート @yoshitsuneK
                   クロイツネヨシさんのツイート・・・すごいチャンスに絶句。                                    
 
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                        『の地下鉄』   

                  白戸さんはにも作れない句をつくる人です。  感覚は研ぎ澄まされていますね。    
                        
                                                     7688-300x300.jpg               
                  兜虫にとまってる   白戸麻奈
                         ダリは強そうで弱いひとでした。 い兜を持つ虫もまた。

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                                                    ダリ 若いころはイケメン                  
    ガラの測地学的肖像》2
                           横浜美術館のダリ ミューズガラのうしろ姿

                                             仮面をつけて会話する  麻奈
                                  みんなをつけて咲いている。

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                                 金雀枝やゴッホはよりもが好き  麻奈
                            そうですね。 色をして、愛しすぎたのでしょうか。

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                                                                  ゴッホ 糸杉と星
                                                                   
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                                                 『八月の

                          素直でな紀本さんの句。  周囲への視線があたたかい。

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             すきなのは雪のとけるまで    紀本直美
                                えてしまうから、なおさらすきなのネ。

                            お歳暮を自分に贈るの姉  直美
                                         ウチのも! 
                                                      oseibo (2)    
                           体重をなく申告して  直美
                                    夜食はなべ焼きうどんとか、炭水化物系が魅力。
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                                         ひとつずつを透かして  直美
                       きるとは、いちまいいちまいネガを陽に透かすこと。 

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                                           2018PPS0KwjYuNさんのツイート
                                           KwjYuNさんのツイート の積み重ね。  
                             そのとおりです! 年の暮れになって気づいたなわたし。                                        

                     今年も訪れてくださって。 みなさん良いお年をお迎えくださいネ。  

                                           をこめて。   カロ  

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     歳時記  
              saison de karo 

                             とワンタンすするクリスマス  秋元不死男

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                                                     ☆彡2 (2)小

           クリスマスが近くなると、を食べたくなるのは、この句を読んでから。 

          外はから逃げそうになるわんたんを掬って、ふうふうへろへろすするのは

           なぜこの句とわんたんがきなのか。  それはなんと言ってもの語感。 

                     わたしの軽薄な生き方にではありませんか。
 
                          ☆彡2 (3)
                                      nihoばし
                                                             日本橋

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         月下旬のあるのふかい夜、日本橋のたもとでの女の子が花を売っていたのである。

              どきになると一束の花を持ってここへやってきて、黙って立っているのである。

                                                                   太宰治 『晩年』

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                        女の子の商いは少なかった。 い花が一本売れた。

        お客は踊り子である。 踊り子は、ゆるく開きかけているを選んだ。  くだろうね。 乱暴な聞き方をした。  

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                                   中原淳一
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                                                           ソフィー・アンダーソン   

                  ☆彡2小                                                                                                               
                      女の子は答えた。  キマス。

                  酔いどれの若い紳士が一本買った。 酔っていながら、うれい顔をしていた。

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                どれでもいい。 女の子は、い蕾を選んでやったのである。

                 女の子は、り支度を始めた。 花束をゆすってみた。 花屋からくず花を払い下げてもらって、

            もう三日も経っている。 花はいい加減にていた。 

                                            20150312222404f92 (2)

              それを小脇に抱え、近くの屋台へ、寒そうにをすぼめながら入っていった。

                     ここでわんたんを食べるのである。 そこのあるじは、中国の人であって、

                        女の子を一人前のとして取り扱った。 彼女にはそれがうれしかったのである。

        あるじは、わんたんの皮を巻きながら尋ねた。  売レマシタカ。   、カエリマス。

     ・・・・、チガイマス。 あるじから受け取ったわんたんの鉢をのぞいて、女の子が当惑そうにつぶやいた。

              カマイマセン。 チャシュウワンタン、 ワタシノデス。

                       わんたんは十銭である。 叉焼わんたんは二十銭なのである。


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                                                           ジャック・リナル

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                                           二十銭

            
                女の子はしばらくしていたが、やがて、わんたんの小鉢を置き、

                  肘の中の花束から、大きいのついた一本を引き抜いて、差し出した。

                                                              太宰治  『晩年』
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                              William_Blake_-_Christ_in_the_Sepulchre,_Guarded_by_Angels
                                      天使の羽根はワンタンの皮みたい!? ウィリアム・ブレイク
                      
                 少女の食べたワンタン、どんなにしかったでしょう。 

                ギョーザのような存在感もなく、おおむね、時にを、また時にを引き立てる。 

                     思えばいじらしいわんたん。

                                 kurisumasu4小

                                 クリスマスにはをつくろう!

                           

           わんたんのはギョーザのと同じよう、ただ丸と四角の違いだけのよう見えますね。
     
        小麦粉と少量のからつくられていることは同じですが、わんたんの皮の方が薄いとか。 

           ギョウザの皮でわんたんを作っても変わらなかったわたしの経験により、ほとんど同じものと判断。

                                               □    

       白菜と長葱、シイタケをかくみじん切りに。 豚ひき肉はあらびきでも二度びきでも、どちらも美味しい。

    生姜はおろしてスプーン一杯ほど。  塩少々、ごま油とお酒も少し。 このへんもへろへろと

                        IMG_3221これ
                                      
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                                            わんたん2                                             

               して具が完成。 皮に適当に包みます。 具を真中に乗せてたたむだけ。

                      わんたん1
                                  三角あり四角あり、具ははみだし。 われながらいいかげん。

              お湯を沸かし、固形スープ顆粒の中華スープなど、こだわらずに、その時あるものを投入。

         キャベツ薄切り玉葱きのこもあれば。  わんたんも入れます。 

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                                                        わんたん沸騰中。                                       

          透きとおって浮き上がったら弱火に。 さらに1分。 にお醤油をたらし、薄切りの葱をらす。 
     
                     水とき片栗粉を少しいれると、とします。

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                                                 やっぱりチャーシューも入れました!                                                    

              メリークリスマス、! みんなでへろへろと・・・。
                
                                   ☆彡2 (2)小  ☆彡2 (2)小   ☆彡2 (2)小
             
                   、クリスマスと食べ物コラボの楽しい句を。

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               新宿ののたたみいわしかな  池田澄子
                          ノエルと。 和洋究極の組み合わせ。

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                                               新宿ではなく、おととしの六本木。

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                                         シュヴァーべ1
                                                                       シュヴァーべ  
                                                     

                   にまたたびに佃煮かな   松村響子
                           クリスマスにはが似合う。 佃煮を食べるお父さんも?まあ似合う。

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                     呼んだ? ねこ        呼んだ? お父さん

                                  わいん
                                        
                も酒ぐせくクリスマス   堀内一郎
                              すごく豪快。 この句、〈〉が最高!

                                                       75866488-卵

                                   一つポケツトのにクリスマス   西東三鬼
                            こちらも女性のだと可愛い感じ。       

            蒸して大いに啖ふクリスマス  西東三鬼
                        お芋をと蒸かすのは男性、大いに食べるのは女性でどうでしょうか。

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                                  バービー色っぽい。 barbie silkstore fashon                                               

               ネグリジェの裾とクリスマス   桂信子
                                     へろへろに対するで・・・。
                     桂信子先生、思い切った句を作られますね。

                            syou3  1小

                         大切な方と、良いを。    カロ

                                                  ☆彡2 (3)