の一冊

                      de karo


                     玉軒越せばもうられる 須田優子        『白炎』      
                                                            


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                   須田優子(1929~57)は、10年に満たない句歴の殆どを病床に過ごし、

                         珠玉の作品をして短い人生を終えたひと。

                                句集『白炎』は、没後刊行されたの著作です。


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              値切らず買いて淋しき働けず  26才

                    値切らず、働けず、否定と否定がしい。

                                   
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                                                     usukiironokabosu  


                                          月の木蓮となる逢はざれば   26才 

                        と読みます。
                                 
                 月と木蓮が白いであるという喩は目に新しいものではありません。

                     彼女がほんとうにを見ていたことは分ります。


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                                         熱にう寒卵のをつきほぐし  27才

                          母へ焼くふくらむの唄  26才

                              ない黄色、るい黄色。


                                    卵


                              朧夜のの丈さにの黄  26才

                       こちらはかな黄色。


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                  作品のみと向き合い、ご本人とはれている方が・・・と常々思っているカロですが、

                  切なくまっすぐな心情が語られる優子作品を読む時、

                  彼女の心拍ときを身に近々と感じざるを得ません。

                  どんなにきていたかったか・・・。

                  優子の句は、命ながらえて言葉をすことの幸運を、

                  わたしたちにえてくれるのです。


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                                  黒々と月明に咲き地の椿  26才

                            春愁や無傷のをふと憎む  27才

                    タンポポ発見を輪に少女坐る  26才


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                               玉軒越せばもうられる   27才

                          軒を越えていってしまった玉。れないで、と言っているよう。

                               ・・・、あなたの言葉を読んでいます!

                    1しゃぼんだま

                   
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      の一冊

             L de karo
  
                           のあってはならず歯を磨く  岡村知昭

                                                                   『然るべく』

                       歯磨き マイナビニュース
                                                                mainabi news
                                      犬もるべく歯を磨く。   
                     


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                        岡村知昭句集 『るべく』 ダークホースか、サラブレッドか!?

                      岡村句には脈絡も理屈もありません。そこがです。どうぞ御堪能ください!


 
                           をふりかけにまで言われたり  

                                      男女平等に、るべくごはんにふりかけを。  


                                                         03_convert_20170103234540.jpg

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                       だから三階にはいない 

                                   シクラメンはるべく、B1か屋上温室に。


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                                                            pakutaso                                 

                              包帯を巻き直しとしまえん

                                     回転木馬にも、観覧車にも、るべく白い包帯を。


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                                                   enfant
                                                

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                         bokujo news

                                       雨音やを妻といたしたく

                                斜塔も妻も傾く時はるべく。


                                                  豁ッ逎ィ縺阪€€munesada_convert_20170103232200
                                                                     munesada                 
                                                                                
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                はありましたけど山眠る                   
                                          
                             くちびるは赤くるべく玉葱は白く。 

                                          へゆきふるまでの西部劇


                                             2010121716271610a_convert_20170104011534.jpg
                    
                                                                              
                                陌ケ・狙convert_20170104013833

                                  
                         見てはならない冬の見なくては  
                                
                               冬虹見てみたい。できることならるべく・・・。
                                                                     

                                  歯磨き youぼうず
                                                                 you ボウズ
                                   ウーム、るべく転生しそう・・・。   

                      
                       
  

       今月の    Chat du mois

                月のねこ  Chat fevrier

                  
                        梅が香やが来ても欠け茶碗  小林一茶


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                                                                kintsugilibrary                                                                                             
            梅2 (4)
                                    地方を歩いて骨董品の掘り出し物をする男の事をという。

                                その他師が中仙道筋を歩いて茶店に憩んだ時、

                            ふと目についたのは、の飯を入れる器で、

                      それはたしかに絵高麗のの茶碗だ。
                                                          海賀変哲  『猫の茶碗』  


                                             譴・シ点convert_20170107214204
                            

                   日にご飯いただく梅の花   関根誠子  

                                  

                       迪ォ縺ョ闌カ遒玲ケッ譛ィ鄒手。馴、ィ縲€邨オ鬮倬コ玲「・エ玖怩_convert_20161225225656

                                                  絵高麗梅鉢写   

       縺ゅ∪縺槭s_convert_20170107215956
 

                          
                     く踏んでも三百円の価値はあるが、

                                         茶店の親父はそんなことは知らぬだろう。


                                             前田昌良
                                              前田昌良
                                                                    梅2 (3)

                      私は猫がきだ、この猫は貰っていきたいが、どうだ、くれないか・・・と、

                      三円の金を与え、

                      猫というものは食器が変わっては飯を食わぬというから、

                      にその茶碗もくれ、というと、親父は、

                      このはあげられません。


                                猫の茶碗 松平不昧公愛蔵 
                                                     絵高麗梅鉢茶碗 松平不昧公愛蔵   



                        げて梅ゆすりけり朧月  池西言水                       
                                                    
                  
                               縺薙◆縺、縲€縺・a_convert_20170102011606


                                    紅梅にほしておくなりひ猫   小林一茶
                                      
                                            
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                                   こう見えても、これは絵高麗の梅鉢の茶碗で、

                             三百円ならいつでもれます。

                      そんな立派なものを、何故また猫のなどにするか、と聞くと、

                  このおかげで、時々猫が三百円にれまする。
                                                               『猫の茶碗』


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                                        ミルキクネット

                                                   梅2 (3)
                                                                    
                                                                                             
 

      歳時記

              saison de karo 


                          のお辞儀は永遠に雪が降る   鳥居真里子


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                雪加山又造雪
                                      意匠  加山又造


             山は川は雪が降る  高野ムツオ

                                 のどこかにいる大きな誰かが地上を見下して。

                        
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                                                              広重 木曽路山川                               

                                             
                          恍惚のの手足雪降れり  高澤晶子

                                雪は身体のにも降り・・・。


                                ビーナス


                            
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                         置けば雪がふる  上田五千石

                                          鋸という言葉のが雪をふらせます。


                                          手鏡にを映す雪が降る  松本恭子 

                                  は雪に囲まれていっそうきわだって・・。                             


                                        uemura_syouen-kesyou_no_zu_1080x1920_convert_20170104235419.jpg
                                                                     上村松園

                           
                              heyaneko北海道美唄市東美唄
                                                           heyaneko       


                      廃校や雪のを雪が降り  関根誠子

                                       廃校にも、国宝にもしく・・・。


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                                       kyoto plaza hotel
                             
                                   paper-crane-248335_960_720_convert_20170102000926.jpg


                          折るやうしろの山に雪が降る  柿本多映

                                    に雪を連れてくるのは鶴。


                                 東山魁夷雪 
                                                                        東山魁夷


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                                     日本橋 小村雪岱


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                      よみればまはりに雪がふる  高屋窓秋  

                                  雪の中のいのちは像のよう。                     


                                                          髮ェ逾槫ョョ縺ョ魑ゥ隨媽convert_20170105010040             
                                                                 佐々木澄一    
                           遖丞勧・狙convert_20170115203003

                                       です。 福助 

                                 でも、もうそろそろがきてほしいですネ。 カロ  

         
 
                     
        今月の 月の猫

              Chat du mois  Chat fevrier

      
                           白き猫に会う  森澤程


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                                  東京写真館

                   
                                榎俊幸
                                                        榎俊幸


         気の狂ったになりたいだった  渡邊白泉  

                                   「気の狂った」になりたいのは、作者か、それともおとなしい馬か・・。


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                                                  なかなか狂えません。 馬                
          

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                むさゝびの小鳥み居るかな  与謝蕪村

                               むささびは愛くるしい顔で小鳥をるのですね。


                                          ムササビokusyubetsu

                                                       これも生きるためデス。 ムササビ

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       また枯野越えゆくを見に   鍵和田秞子

                          わたしもを見たい。自分の足で枯野を越えて。

                                                    e52327f75cf7e3b34d540168cefdcc0f_convert_20170203192224.jpg
                                                             越えておいで。鶴 

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                             よく晴れて紀を想う枯かな  ゆきる  

                                    ガオーーーッ!!! 鶴じゃなくてティラノサウルスがいた。
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            枯野行人やさう見ゆるまで   千代女    
  
                                  ほんとうに人はさい・・・。


                                   huri-・・ス擾ス抵ス会ス茨ス雲convert_20170102214426
                                                     フリードリヒ   


                     道石段となり海に入る  小西 領南

                                どんな枯野も最後はへ続いている。

                                            
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                       白き猫に会う  森澤程
 
                          白猫は白いということ、気づかせてもらいました。 カロ
              
                        
                     
                                          東京写真館2

                                                        生涯いですニャ。 ねこ