の一冊

               Livre de karo

                                 砂山にを絞りいる  増田まさみ

                    さくら砂 井上晴雄
                                                                   井上晴雄  

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                                増田まさみの句集『』―ゆうし―は白い表紙に黒い刷り。

                       ひとことひとことは透きとおりぎ澄まされていほど。                       


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                                       つばき03


                                      猫の眸に色なき椿落ちゆけり
 
                             春雷やの似合う人だった
                         
                ゆきやなぎ鞭打つほどのでなく                            まさみ

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                 ここにはきわめて個人的な関係、が詠われているのですが、

                      れた女性の言葉がいつもそうであるように、

                           まさみ句のには、深く広いシンパシー、への共有意識が流れています。
 
                   どうぞ、こんな風にも読んでみて・・・。


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                   おもかげのせればす桜貝    まさみ

                          桜貝とは、であるのかも知れません。


                                             127177666510116419492_2010_0420sapphire0021_convert_20170412222607.jpg
                                                                時空を超えて                              

              燃えさしのをくわえ鳥渡る  まさみ

     一本のをくわえて海を渡るのはimmigrants and refugees 移民や難民となった人たち。 彼等にあたたかく。 

                        かもめ


                  わけもなくいたらあかん凧  まさみ

                                          は孤児でしょうか。


                                                   ねこ少女5

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                                          josuikan


                     で見てでも見る揚雲雀   まさみ

                             此岸は、彼岸は。揚雲雀はどちらもっている。                               

                               
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                             花筏手のる方へ行ったきり   まさみ

                                          の行く方向をぶんでいるよう・・・。
                                  

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                      砂山にを絞りいる  増田まさみ

                           絞りだす色の絵具は、きっとわたしたちの可能性のこと。


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    歳時記
              saison de karo 

                             しき人しく老い桜餅   山口青邨


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            さくらもち6
                            Mark Rothko 
                           

                       はオイシイ。

                          その形状は、関東と関西では全くなっている。


                        さくらもち1kininaruneta
                                                  kininaruneta

                                  関東ではクレープの生地を二つ折りにしたような感じ。

                  関西ではつぶつぶ感のある丸餅のような感じである。

                            この違いのは、一体どのあたりなのだろうか。
  
                                    想像するとしい気分になる。
                  
                                                          金子敦 「桜餅」  


           ねこコンサート (2)


           さくら餅でも入つてないか   関根誠子

                           小判が入っているのは関東風?関西風?


                      
                                        さくらもち5ミチル日々
                                                            ミチル日々   


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                                       加山又造 
             

                          よりも先死ぬひ桜餅   高田風人子  

                                 さまもさまもお元気で・・・ネ。


                          さくらもち4koukisinn
                                               koukisin 



                         それから、巻いてあるを、食べる人と食べない人がある。

                                 食べる派、食べない派の割合は、一体どのくらいなのだろうか。

                         それを考えるのも楽しい。という訳で、

                                     は一個で二度オイシイ和菓子なのである。

                                                            金子敦  「桜餅」 


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                                  桜餅食べたる息をましけり  岡田耕治 

                           味もさることながら、桜餅には食べ物をした何かが潜んでいるようです。



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                        桜もちの話に立入らず   稲垣きくの  

                             だまって食べると・・・ついもう。 


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                                     Mark Rothko 


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                大風の障子しぬ桜餅   芥川龍之介   

                               外は、室内はさくらもち。   

                                                  さくらもち2
                              


     の一冊

                de karo


                      笑い了えし体がの中  池田澄子
                     
                              さくら1
                                                          s-201502190040039322 (3)

                            s-201502190040039322 (2)

       言語のらかさとさが共存する池田澄子の句群。
 
               彼女の百句を選んだ『池田澄子句』をひもとけば、

                     さまざまな時代と表情の澄子像にめぐりうことができます。

 
                                                  縺・¢縺・廟convert_20170207194152

                       
                           s-201502190040039322 (4)
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                               を奪われるのが表紙写真。

                                       澄子少女時代の雄姿、平均台上(?)のみごとなです。


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                             いけだ6
                                                              ドガ 『エトワール』

                             少女期に遭遇した戦争と近親の死。 人生の波浪に対する感受性のれ。  
                                                                                               
                    内面の振幅はしばしば身体のとなって句に現れます。

             微妙な一瞬を五七五に定着させているのもまた絶妙な感覚。

          
                 蒟蒻はにふるえて春の雪  澄子

                               ふるえているのは。そしてという言葉。


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                                              ウォルコウィッツ 『ダンス』                           

                                   

                         に春の夕べのハンドクリーム  澄子

                                    と心、どちらもしっとり濡れている。

                                            morelli1_convert_20170216221746.jpg
                                                           モナリザの手


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                          言う前にひらくすべりひゆ  澄子

                               思い切って何を語るのでしょうか。は言葉に先行しています。

                            
                                雎・衍隴湾ress_convert_20170217010811

                    
                      初恋のの永生き春満月  澄子

                           初恋の人はであったのか・・・せつないけれどるい。 

                                澄子はしさを隠しません。 でも、しさのまま詠いもしません。


                                ロダン ダンス
                                            ロダン 『ポーズ』 


                                                 豬懃伐貔・ュ神convert_20170216182745
                                                             s.hamada     

                                     
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                         かの中の空気の春たけなわ  澄子

                                           豊満な女性みたい。空気ももおいしそう。                                                                                                      
             
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                            クレー  『カラーワーク』
             
                             
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                             腐みつつ桃のをしていたり  澄子

                                  腐みやすい。桃もも。

                        
                                                 いけだ7 ミドリの衣装
                                                       ドガ 『緑のコスチューム』                                                  
                            
                  縺・¢縺・論convert_20170207202057
                                  ドガ 『踊り子』 ブロンズ           
                
                                               いけだ5 (2)


                     笑い了えし体が桜の中   澄子  

                                 体の中もふぶきです。

                                    s-201502190040039322 (5)
                            
                                 いけだ9
                                            ドガ 『踊り子の素描 』    
                                                                                                                                                                                                             
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                                                  s-201502190040039322 (2)

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            の一冊

                      de karo


                     玉軒越せばもうられる 須田優子        『白炎』      
                                                            


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                   須田優子(1929~57)は、10年に満たない句歴の殆どを病床に過ごし、

                         珠玉の作品をして短い人生を終えたひと。

                                句集『白炎』は、没後刊行されたの著作です。


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              値切らず買いて淋しき働けず  26才

                    値切らず、働けず、否定と否定がしい。

                                   
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                                          月の木蓮となる逢はざれば   26才 

                        と読みます。
                                 
                 月と木蓮が白いであるという喩は目に新しいものではありません。

                     彼女がほんとうにを見ていたことは分ります。


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                                         熱にう寒卵のをつきほぐし  27才

                          母へ焼くふくらむの唄  26才

                              い黄色、るい黄色。


                                    卵


                              朧夜のの丈さにの黄  26才

                       こちらはかな黄色。


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                  作品のみと向き合い、ご本人とはれている方が・・・と常々思っているカロですが、

                  まっすぐな心情が語られる優子作品を読む時、

                  彼女の心拍ときを身に近々と感じざるを得ません。

                  どんなにきていたかったか・・・。

                  優子の句は、命ながらえて言葉をすことの幸運を、

                  わたしたちにえてくれるのです。


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                                  黒々と月明に咲き地の椿  26才

                            春愁や無傷のをふと憎む  27才

                    タンポポ発見を輪に少女坐る  26才


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                               玉軒越せばもうられる   27才

                          軒を越えていってしまった玉。れないで、と言っているよう。

                               ・・・、あなたの言葉を読んでいます!

                    1しゃぼんだま

                   
 

      の一冊

             L de karo
  
                           のあってはならず歯を磨く  岡村知昭

                                                                   『然るべく』

                       歯磨き マイナビニュース
                                                                mainabi news
                                      犬もるべく歯を磨く。   
                     


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                        岡村知昭句集 『るべく』 ダークホースか、サラブレッドか!?

                      岡村句には脈絡も理屈もありません。そこがです。どうぞ御堪能ください!


 
                           をふりかけにまで言われたり  

                                      男女平等に、るべくごはんにふりかけを。  


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                       だから三階にはいない 

                                   シクラメンはるべく、B1か屋上温室に。


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                              包帯を巻き直しとしまえん

                                     回転木馬にも、観覧車にも、るべく白い包帯を。


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                         bokujo news

                                       雨音やを妻といたしたく

                                斜塔も妻も傾く時はるべく。


                                                  豁ッ逎ィ縺阪€€munesada_convert_20170103232200
                                                                     munesada                 
                                                                                
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                はありましたけど山眠る                   
                                          
                             くちびるは赤くるべく玉葱は白く。 

                                          へゆきふるまでの西部劇


                                             2010121716271610a_convert_20170104011534.jpg
                    
                                                                              
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                         見てはならない冬の見なくては  
                                
                               冬虹見てみたい。できることならるべく・・・。
                                                                     

                                  歯磨き youぼうず
                                                                 you ボウズ
                                   ウーム、るべく転生しそう・・・。